「エアコンの近くで室内干し」は節約になる?除湿器やサーキュレーターを使った場合と比較
雨の多い時期は、洗濯物を室内干しする人も多いでしょう。室内干しは、雑菌の発生を防ぐためにも手早く乾かすことが重要です。 そこで今回は、エアコンや衣類乾燥除湿機(記事内では以下、除湿機)、サーキュレーターを使って洗濯物を乾かすのにかかる時間と、電気代について解説します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
室内干しに使用する家電で多いのは?
パナソニック株式会社が20~60代の男女1101名を対象に行った調査によると、梅雨時期や雨の日の洗濯物の干し方は、「部屋干し」と回答した人が57%と最も多く、半数以上の人が雨の日に室内干しをしていることが分かります。 「梅雨時期の洗濯物で工夫していることは?」という質問に対しては、「扇風機やサーキュレーターで風をあてる」が34%、「エアコンの除湿機能・衣類乾燥機能を使う」が23%、「衣類乾燥除湿機を使う」が19%となっています。 上記のアンケート結果から分かるように、洗濯物の室内干しで多くの人が扇風機、サーキュレーター、エアコン、除湿機などを活用しています。「衣類乾燥除湿機」は、部屋の除湿機能のみが搭載された通常の除湿機と違い、送風機能や衣類検知機能などの機能が加わった除湿機です。 多くの人が、扇風機やサーキュレーターを活用しているようですが、エアコンや除湿機と比べて、洗濯物を乾かす時間にどれほどの違いがあるのでしょうか。
扇風機や除湿機を使った場合の洗濯物が乾く時間
パナソニック株式会社が行った実験によると、洗濯物が乾く時間を「自然乾燥」「扇風機」「除湿機」の3つで比べたところ、「除湿機」が最も早く乾き、次いで「扇風機」「自然乾燥」の順でした。 洗濯物の水分量を100%として、「自然乾燥」「扇風機」「除湿機」の3パターンで6時間干した場合、除湿機を使用した場合は水分量が0%になったのに対し、扇風機では約40%、自然乾燥では約60%という結果でした。 10時間干した場合でも、扇風機では洗濯物の水分量は約20%、自然乾燥では約40%と完全には乾かず、除湿機の効果が高いことが分かります。