「マーチ」なだけに「ボレロ」「ポルカ」「タンゴ」! オーテックが手がけたモデルが音楽に全ぶりなネーミングだった
マーチ・ポルカ
最後に登場したのが2000年12月に発表となった「マーチ・ポルカ」。このモデルはレトロとカジュアルを融合したスタイルが特徴で、丸型2灯ヘッドライトやメッキバンパーモール、専用ウエストモールディング、メッキのドアミラーやリヤコンビランプ、リヤフィニッシャーなどが外観の特徴となっていた。 そんなマーチ・ポルカ最大の特徴はインテリアで、なんとシート表皮やドアトリムにタータンチェックがあしらわれていたのである。さらに、メーターやエアコンフィニッシャーはベージュ色とし、木目調パネルや本革巻ステアリングなどを与えて欧州調の雰囲気を与えていたのである。 このように、2代目マーチをベースにオーテックが手掛けたさまざまなモデルたちだが、じつはすべて音楽にまつわる名前になっているのにお気づきだろうか? じつは2代目マーチは「G#」、「A#」、「C#」、「E♭」、「B♭」といった音楽にまつわるグレード名が付けられており、のちに単独の車名となる「ジューク」も1997年12月に追加された新グレードに与えられていた名前だったのだ。 そのため、オーテックが手がけたモデルもそれに倣って音楽にまつわる名前が付けられていたというワケで、オーテックの遊び心を感じられる部分ともいえるのではないだろうか。
小鮒康一