教団問題、総裁選の論点にならず 元2世、もう終わったことなの?
2022年7月に起きた安倍晋三元首相銃撃事件で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との接点が次々と判明したことを受け、岸田文雄首相は翌8月、教団との関係断絶を宣言し、その後、教団の解散命令も請求した。ただ教団問題は自民党総裁選で大きな論点となっていない。元2世からは「当時は世間の関心が高いから動いていただけでは」「もう終わったことなのか」と、不満の声が上がる。 自民党では、党内調査などで教団との接点が判明しなかった後に写真などで明らかになる議員が相次いだ。今回の総裁選の候補者も複数が過去に接点を持っていた。 教団は政治には関わらないとの立場だが、政治団体「国際勝共連合」を含めた教団側は、世論の批判を警戒しつつ、地方議員を含めた政治家との接点作りを継続する可能性がある。国際勝共連合が7月に開いた集会には一部の国会・地方議員が参加し、歓迎された。 両親が信者の30代男性は「総裁選を見ていても、終わったことのようにされている印象だ。何も反省していないのではないか」と話した。