任期満了に伴う大阪府阪南市長選は27日投開票される。無所属新人で元府議の土井達也氏（57）、大阪維新の会現職の水野謙二氏（70）、無所属新人で元市議の上甲誠氏（51）、無所属新人で害虫駆除会社社長の林幹也（よしなり）氏（50）の4人が市財政や人口減少対策をめぐって舌戦を繰り広げている。 土井氏は人口減少対策、住民サービスの充実策など、山積する課題の解消を掲げる。府議を務めた経験を踏まえ、「他人に任せられるのか。私を選んでもらえれば、解決に一番近い」と訴える。 3選を目指す水野氏は、令和3年に「財政非常事態」を宣言した市の財政を黒字化した実績をアピールする。「短期での改善は難しかった。これからは、しっかり投資をしなければ」と力を込める。 「まちづくりをわがことにしないと、まちづくりは生まれない」という上甲氏は、人口の増加や地域経済の活性化を訴えの柱にする。子育て世代を念頭に、保育料の無料化や子育て拠点整備の実現を目指す。 林氏は「住みやすいまち第1位」を掲げ、人口減少対策と情報公開制度の充実を図るとする。住民投票実施の請求をしやすくすると強調。「政党のしがらみがなく、市民のための政治を取り戻せる」と訴える。 投票は午前7時～午後8時、市内22カ所で。開票は午後9時15分から市立総合体育館で行われる。19日現在の選挙人名簿登録者数は4万3566人。