収入も年齢も“対等”がいい――「堅実に幸せをつかみたい」20代婚活最前線 #性のギモン
SNSアカウントの総フォロワーが135万人を超える相談所「ナレソメ®️予備校」の代表取締役・宇波さんも、「今の20代はデジタルネイティブで、20代前半から普通にマッチングアプリを使うし、X(旧Twitter)などで30代の婚活についてのつらい発信を読み、だったら早めに動こうと、すぐ婚活を始める。賢いんですよ」と指摘する。
結婚相談所ほど効率的ではないが、マッチングアプリを通じて結婚相手と出会った20代もいる。そして、「平等・対等」が理想なのは変わらない。 香川県在住、金融機関勤務のアヤコさん(仮名)は27歳。社会人1年目の23歳から3種類のマッチングアプリに登録し、県内在住の約20人とデート。3回続けて会った2人のうち、同い年で食品系の製造会社に勤める男性とお付き合いし、1年半が経ったところで同棲を始めた。 男性は母と姉2人の家庭に育ったせいか、よく気がつく。買い物中は必ずカゴや荷物を持ち、女性の怒るポイントも熟知していて難なく回避。家事全般も得意で「1人分も2人分も変わらないから」と、アヤコさんの弁当もつくる。 奨学金などの借金の類いは、ふたりともなし。年収はアヤコさんのほうが少し上で、食費は彼、光熱費はアヤコさん、家賃は彼の会社の補助というあんばい。NISAも活用して、将来の子どもの学費にも備えている。結婚への道は確実に感じたが、実際にこの8月、結婚したそうだ。
20代の結婚は共働きが当たり前の「同類婚」
ナレソメ®️予備校の利用者の平均年齢と年収は、男性が30歳で約700万円。女性も30歳で約500万円。求められない女性の職業は「家事手伝い」「アルバイト」であり、将来専業主婦を望む人も敬遠されているのだという。 となると、結婚相談所に入会できる程度の高収入でないと、結婚は難しいのだろうか。宇波さんは否と言う。 「20代で低年収の男性は、見た目を磨いて、年上女性にアプローチすることをおすすめしています。いまは年上の女性かつ、お相手の年収を気にしない女性がいるから、そこでマッチングが可能です」 20代は当たり前のように共働きで人生プランを考えている人が多いという。 「20代の結婚は『同類婚』です。女性は自分ひとりで稼げる時代になってきたので、男性にそこまで年収を求めないんですよね」