「史上最高」のザネによぎる不安【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
尋常ならざる才能の根源は両親から受け継いだDNA
マンCに加入した当初は懐疑的な声も聞かれたが、根気強く使い続けたグアルディオラ(右)の下で大きく飛躍。いまや不可欠の戦力だ。(C)Getty Images
「世界最高のウインガー」と評したのは所属するマンチェスター・Cのグアルディオラ監督だ。ドイツ代表復権のキーマンとしても期待されるその才能に疑いの余地はない。それでも、ザネに太鼓判が押せない理由とは?(文:ルドガー・シュルツェ・訳:安藤正純 2019年4月18日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック ドイツ』を転載) ―――◆―――◆――― まさに世界を震撼させた国際デビューだった。 いまから4年前の2015年3月、舞台はチャンピオンズ・リーグ(CL)のラウンド・オブ16。敵地サンティアゴ・ベルナベウでのレアル・マドリー戦に登場したのが、当時シャルケ04に所属していたレロイ・ザネだ。両チームを通じて最年少の19歳だった。 トップ下のポジションに入ったザネは、イケル・カシージャス、トニ・クロース、カリム・ベンゼマ、クリスチアーノ・ロナウドら錚
本文:4,874文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。