早大がグラウンド開放 今年から障がいを持つ学生も参加可能に OBで元中日の谷沢健一氏も
東京6大学野球連盟による子どもたちの健やかな成長促進や健康への貢献を目的とした社会連携アクション「野球部グランドで選手たちと遊ぼう!」が14、15日の2日間にわたって行われた。15日は早大、慶大、東大グラウンドで開催された。 東京・東伏見の早大グラウンドには112人の子どもたちが集結。今年から障がいをもつ子どもも参加した。メインの安部球場に加え、隣接する軟式野球場も使用して「ホームランきょうそう」、「ボールわたしリレー」など10の遊びコーナーを設置。現代のあそび場が限られる環境を生きる子どもたちにとって、貴重な時間となった。 特別支援学校高等部に通う小薗陽広(はるひ)さん(1年)は、自宅にサインやユニホームをそろえるほど大の中日ファン。同イベントを通じ、2年連続で訪れた早大ОBで元中日の谷沢健一氏(77)と夢の共演を果たした。障がいのある人でも楽しめる球寄せゲーム「ボッチャ」に挑戦。車いすの位置から、ボールを投じられる滑り台状の補助具を使い、サポートする野球部員からも「惜しい~」といった歓声を受けながら楽しんだ。閉会式では「夢のような時間でした」と感謝。盛大な拍手が送られた。 2000本安打の記録を持つ谷沢氏は今年で77歳となった。「(野球を)やる場がなかったから。こういう機会が大事だよね」。自身も楽しみながら、目いっぱい楽しむ子どもたちを温かいまなざしで見守っていた。