ドルトムント加入決定的…シュトゥットガルト主将がなぜ移籍を決断? 伊藤洋輝のバイエルン行きも影響とも
アントンのドルトムント入りが秒読みに
シュトゥットガルトは日本代表DF伊藤洋輝に続き、主将を務めるドイツ代表DFワルデマー・アントンの退団も決まりかけているようだ。ドイツ誌『シュポルト・ビルト』が伝えている。 現在27歳のアントンは2020年夏にユース時代も過ごしたブンデスリーガ2部ハノーファーからシュトゥットガルト入り。遠藤航が昨夏リヴァプールへ去ってからそのキャプテンマークを受け継ぐと、今季はほぼすべての試合にフル出場し、チームの2位フィニッシュに貢献。また、現在開催中のEURO2024でもドイツ代表メンバー入りも果たしている。 今年1月にはクラブと2027年までとなる新契約を結んだアントンだが、『シュポルト・ビルト』によれば、2350万ユーロ(約40億2000万円)の契約解除条項を利用して今夏のボルシア・ドルトムント移籍を決断した模様。同メディアによれば、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督から何度も電話を受けていたようだが、それでもドルトムントを選んだのは感情的な理由からだという。アトレティコ・マドリーやリヴァプールも争奪戦に参戦する中、ドルトムントはエディン・テルジッチ前監督に続き、後任のヌリ・シャヒン監督も熱心に説得。その熱意とホームで常に8万人の観衆の前でプレーできる魅力などが実を結んだようだ。 しかし、同メディアによれば「つい数週間前までVfBを去ることは考えられなかった」というアントンだが、なぜ移籍を決断したのだろうか。それについて同誌はチームメートたちの動向が大きく影響したとの見解を述べ、「FCバイエルンがヒロキ・イトウを獲得して、セルー・ギラシの退団意向が具体化、デニズ・ウンダフやクリス・フューリヒも退団が濃厚になりつつあることも重なり、アントンは思い返したのだ」と伝えている。 なお現時点、アントンと同じく解除条項により1800万ユーロ(約30億8000万円)で移籍可能の昨季公式戦30試合で30ゴールを記録したエースFWギラシもドルトムント入りがほぼ決定。同クラブはまた、解除金が2600万ユーロ(約44億5000万円)と見られるフューリヒの獲得も目指しているという。