プロ一本に…清原和博氏の長男・正吾〈ほど遠い実力だと自覚〉も獲得が噂される西武でない意外な球団
「番長」ジュニアの動向が注目されている。 西武、巨人、オリックスで活躍しプロ通算525本塁打を放った清原和博氏(56)の長男で、慶應大学4年の正吾(21)だ。『Number Web』(7月10日配信)のインタビューでは〈プロにはほど遠い実力だと自覚しています。でもこの秋にもっと成長ができたなら……〉と今秋のドラフト挑戦について言及し、社会人野球を考えておらずプロ1本に絞っているという報道もある。 「番長」の風格で父親が観戦…清原和博・長男「意外なプロ球団が指名か」戦慄の素顔写真 「正吾の経歴は異色です。少年野球チームでプレーし、慶應の附属中学ではバレーボール部に、高校でアメフト部に所属していました。6年間のブランクを経て、大学から野球を再開しています。野球から離れていた時期は、和博氏が『荒れていた頃』に重なる。和博氏は亜希夫人への暴力疑惑などにより’14年8月に離婚します。’16年2月には、覚せい剤取締法違反で逮捕されました。 父親の相次ぐトラブルで、正吾は野球から離れたくなったのでしょう。野球を再開したキッカケは、コロナ禍だったそうです。高校の部活が活動中止となり、疎遠だった父親と野球の練習を始めたとか。正吾はあらためて『オヤジとキャッチボールができる幸せや野球の楽しさ』を実感したそうです。父親への恩返しのためにも、プロの世界で活躍する姿をみせたいのでしょう」(慶大関係者) ◆6年間のブランクも慶大の4番に 正吾の潜在能力は相当高いのだろう。6年間のブランクがあり大学から野球を再開したにもかかわらず、今春の東京六大学リーグでは名門・慶大の4番に。ベストナインにも選ばれた。だからといってプロ野球の各球団が獲得に名乗りをあげるかといえば、そうは甘くない。 「今春の六大学リーグでは、勝負強いバッティングをみせたとはいえ打率.269で本塁打はゼロです。本人が自覚しているとおり、プロで通用するかと問われればかなり厳しいでしょう。大学に入学してからの野球再スタートでの4番抜擢ですから、ノビシロが大きいのは間違いありません。プロ入りするなら、育成枠が妥当ではないでしょうか」(同前) だが、育成では厳しい特殊事情が正吾にはあるという。 「一時代を築いた和博氏に『息子さんを育成枠でください』と言えますか? ドラフト下位指名でも、レジェンド和博氏に敬意を欠いた失礼な行為と受け止められません。慶大に対しても同様です。同大は毎年、将来有望な選手を輩出しています。今後の関係を考慮すれば、どの球団も慶大で4番を務めた正吾を育成枠で獲得することには二の足を踏むでしょう」(スポーツ紙担当記者) では「実力不足」を承知の上で、正吾を本指名する球団があるのだろうか。真っ先に念頭に浮かぶのが、成績や人気が低迷する和博氏の古巣・西武だ。 「確かに正吾を獲得すれば、集客力は上がるでしょう。しかし、近年の西武はコンプライアンスに非常に厳しい。性暴力疑惑が浮上した主砲・山川穂高のソフトバンクへのFA移籍を容認し、事実上放出しました。OBで行われるライオンズのレジェンドゲームに、逮捕歴のある和博氏の名前はありません。正吾獲得の可能性はかなり低いと思います」(同前) 獲得が噂されるのは意外な球団だ。 「中日です。立浪和義監督はPL学園で和博氏の後輩にあたり、今でも深い親交があります。今春も3年連続でドラゴンズのキャンプを視察。7月19日の巨人戦では始球式も行っているんです。中日は昨年まで2年連続最下位に低迷し、長期的にはファン離れが懸念されています。和博氏と仲の良い立浪監督が来季も続投するようなら、人気回復の起爆剤として将来性のある正吾獲得はありうると思います」(同前) 「清原ジュニア」はドラフトで指名されるのか。正吾の人生を大きく左右する「運命の決断」は今秋行われる。
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