ボクシング元世界王者・徳山昌守さんがジム開設 「恩返しを」 大阪
世界ボクシング評議会(WBC)スーパーフライ級元王者の徳山昌守さん(50)=本名・洪昌守(ホンチャンス)=が2日、大阪府東大阪市に「徳山ボクシングジム」を開設した。2007年3月の現役引退から17年ぶりにボクシング界に戻って後進を育成することになった。 徳山さんは00年8月に世界王座を獲得し、06年2月のラストファイトまでに8連続を含む9回防衛。在日コリアン(3世)の出自を公表した初の世界王者としても話題を呼んだ。07年3月に日本ボクシングコミッションに引退届を提出後は、09年7月から17年1月まで大阪市生野区で焼き肉店を経営していた。 ジムはJR、近鉄の河内永和駅から徒歩3分のビル2階。この日、記者会見した徳山さんは「ボクシングジムを将来開くと決めていたが、引退してすぐ始めるとボクシングしか知らない人になってしまう。(社会で)いろいろなことに挑戦してからボクシング界に恩返しをしたかった」と説明。来春ごろ、西日本ボクシング協会に加盟する方針で、「打たせずに打つボクシングを教え、本格的な世界チャンピオンを育てたい」と目標を掲げた。【来住哲司】