東大生が断言「定期テスト軽視する」は危険なワケ 効率が上がる授業の聞き方・復習方法も伝授
「山を張る」という言葉がありますが、それが成立するのはきちんと授業で「どこが出そうか」を意識して聞いている人です。 おすすめの勉強法は「これ、問われそうだな」という単語や事項を、1冊のノートにまとめてメモをする、というやり方です。 そのメモに軽く説明を加えます。説明を読んだら、その単語が答えられるかどうかを、チェックしていくわけです。 そうすると、少なくとも「覚えなければならないこと」で点を落とすことはなくなります。正直、難関の中高でなければ、たいていの科目はこれでクリアできます。
■色付きペンを駆使して、復習用ノート作る 覚えるべきことを覚えても点数が取れない試験なんて、そうそうありません。定期テストであれば、これで十分対応可能なのです。 覚えたい箇所は、オレンジのペンやピンクのペンで書いていきましょう。こうすれば、赤いシートで消すことができます。復習するときに、自分で問題を出すことができるようになります。 こんなイメージですね。 ※外部配信先では画像を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
ほかの事例も紹介すると、教科書をコピーして、その中で重要そうなポイントを黒で塗りつぶし、「穴埋め問題」を自分で作っていた人もいました。 これならばペンで書かなくても問題が解けて、効率がいいですし、各授業の終わりなどに復習しておけば、テスト勉強はいらないかもしれません。 これ以外にも、教科書で重要そうな一文に線を引き、その部分が答えになる聞き方を考えて、「記述問題」も作っていたそうです。 記述式の問題であっても、この方法ならば対応できます。答えの部分を緑色の蛍光ペンで引くと、赤シートで消すことができます。
このようにして「どう問われるか」を意識して勉強すれば、普段の勉強の質が高くなり、成績が上がるというわけですね。 いかがでしたか? 東大に合格した人の中で、定期テストの対策について、こんなことを言っている人がいました。 「定期テストは、自分と先生の問題の出し合いだ」 自分だったらこういう問題を作ると考えて、逆に先生はどんな問題を作るのかも予想する。それが正解であれば点が取れるし、自分の想定よりも難しい問題だったら点が取れない。そういう意識でテストに臨んでいると、ほかの生徒よりも、点数が取りやすいんですよね。
■定期テストでいい点とっても意味がない? 受験勉強において、定期テストを馬鹿にする人がいます。 「定期テストでいい点を取ったって意味がないじゃないか」と。 しかし、こんなふうに「問題の出し合い」だと考えると、まったく別のものだと捉えられます。 要は、問題の作り合いっ子。問題作成能力を磨き、自分の勉強の質を高める場だと言えるわけです。 そしてそれは、大学受験でも必ず活かすことができるはずです。ぜひみなさんも、定期テストをそういう機会だと思って勉強してみてもらえればと思います。
西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当