「学校や会社に行きたくない」もしかして腸内環境が原因かも?今すぐ控えたほうがいい「意外な」食品とは【腸内細菌研究の第一人者・内藤裕二先生】
「腸活が美と健康のために最重要である」、ということは一般常識になりつつあります。 ただ、具体的に、「腸活とは何か」と問われると、 「ヨーグルトや納豆などの発酵食品を食べればいいらしい」 「腸内環境がよくなると、肌がきれいになったり、便通がよくなるらしい」 と数年前からぼんやりとした知識のまま、アップデートしていない方も多いのでは? 今回、都内で行われた大正製薬×森永乳業が共同で、20代の社会人を中心とした若い人にも腸活を広めようという「Bkins(ビーキンズ)」というビフィズス菌啓蒙プロジェクトの発表会に参加しました。そこで、子を持つ親にぜひ知ってほしい「若い人の腸内環境事情」にまつわる聞き逃せないお話がありました。
今の若い人は腸内環境が悪化している。それは、急激に変わった食習慣のせい
「日本人の腸内環境が悪化している。余計なものを食べすぎているのは明らかで、食事の西洋化で、動物性のたんぱく質や脂肪を好きになってしまってとりすぎてしまっています。 今の若い人はみんな同じような危機に直面していると思います。腸内細菌が大豆製品を代謝して作るエクオールが今の女子大生はめっちゃ少ないんです。小さい頃から大豆製品を食べてきていないんですよね。日本人の食習慣において、なにかとんでもないことが、この3、40年の間に起こっているんでしょうね。 日本人は、日本人の体質にあった腸内細菌がずっと引き継がれてきているのですが、食習慣が急激に変わったせいで、お腹自体もそれについていけてないというのが1番のポイントなんです」
腸内環境の悪化で、「学校へ行きたくない」「会社へ行けない」など支障が出ることが大問題
「『腸内環境が悪くなると何かいけないの?』って思うかもしれません。 腸活と言うと、僕らのように医学部に所属していたり医者をしていると病気のことばっかり考えがちですし、認知症なんかは随分先のこと。ただ、現実として今の日本人の腸内環境は悪化しているんです。 その結果、身近な話で言えば、お腹の調子が悪くて 学校に行けない子供さんたちも増えてるし、 仕事に支障が出ている若い人たちも増えています。 裏を返せば、学校や仕事でストレスを感じやすくなっているということ。人間の体って不思議なんですけど、 やっぱり臓器と臓器は繋がってるから、脳だけ スッキリ調子がいいなんてことはなくて、腸が調子悪けりゃメンタルも調子悪いし、メンタルが良くなればお腹もよい調子になるっていうことは研究でわかっているんです。試験の時に、緊張でお腹の調子が悪くなる方がいますよね。そういうことです」
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