「熱中症」で搬送される人が全国で急増中、 身を守るために知るべき“水分補給”以外の対策とは
熱中症から身を守るために注意すべきことは?
編集部: 熱中症は時に命を落とす危険なものですが、熱中症から身を守るために注意すべきことを教えてください。 久高先生: 水分補給が重要であることは言うまでもありませんが、その種類にも注意する必要があります。水分補給として、お茶やコーヒーなどを摂取した場合、カフェインが含まれているため利尿作用によって水分排出も高まり、十分な補給につながらない可能性もあります。そのため、水やカフェインレスの麦茶、経口補水液がおすすめです。また、水分補給のみで熱中症を予防することは困難です。上述のような予測システムを活用して、猛暑日の屋外での作業時間や休息時間を調整することが望まれます。加えて、足がつるなどの熱中症の初期症状も知っておき、発症時にも軽症のうちに休息などを取れるようにすることも重要です。
編集部まとめ
猛暑が続く中で、熱中症による搬送者数も増加しています。都内では、7月7日には搬送者数が223人となり、今年最多人数を記録しています。これから夏本番を迎える中で、熱中症のリスクも高くなっていきます。しっかりと熱中症対策をして、健康を守る必要があります。
監修医師:
久高 将太 先生(琉球大学病院内分泌代謝内科) 琉球大学医学部卒業。琉球大学病院内分泌代謝内科所属。市中病院で初期研修を修了後、予防医学と関連の深い内分泌代謝科を専攻し、琉球大学病院で内科専攻医プログラム修了。今後は公衆衛生学も並行して学び、幅広い視野で予防医学を追求する。日本専門医機構認定内科専門医、日本医師会認定産業医。