時計好きオジサンの桃源郷。スイスのお祭り「Watches and Wonders 2024」の魅力とは?
こんにちはGoroです。腕時計愛好家が待ちに待った、世界最大の時計の見本市Watces and Wonders 2024が4月9日より開催されます。 【実録】フツーのサラリーマンが、いきなり沼落ち。グランドセイコーは、なぜ時計愛好家の「入り口」なのか検証してみた。 といっても、この見本市を初めて知ったという方も多いはず。一般の人にとっては馴染みの薄いイベントである事は間違いありません。そこで、Watches and Wonders 2024とはどんなイベントなのか、もしこの見本市に参加したらどんな体験ができるかを紹介していきます。
Watches and Wonders 2024、世界最大の時計見本市
世界最大の腕時計見本市、Watces and Wonders (ウォッチ アンド ワンダーズ)2024ですが、元々は1991年に「SIHH(サロン・インターナショナル・ド・ラ・オート・オロジェリー)」という名称で開催されました。 通称ジュネーブサロンと呼ばれ、かつて世界最大の時計国際見本市であったバーゼルワールドとは異なる完全招待性のイベントとして始まりました。 しかし、バーゼルワールドは2019年を最後に開催中止となります。詳細は省きますが、2020年は形式的には延期、結局そのまま中止に追い込まれたのです。 そして、2021年から世界最大の時計見本市は、Watches and Wondersへと移り変わります。
スイス「時計産業」は日本の鉄鋼と同じ位置付け
さてWatches and Wondersにおいて、現在は多くのブランドが新作発表を行うのが通例です。またメディア関係者や時計業界以外の人でも、一般公開の日程(4/13~15)が組まれていますので、スイスへ渡航して入場料を支払えば、フツーの人でも見ることはできます。 そういう意味ではこの見本市は決して敷居の高いイベントではありません。2023年は2日間で4万3千人の来場者数を記録していて、一般公開日が1日増える2024年は、前年を上回る来場者が予想されています。 2022年のFH(スイス時計協会)の資料では、スイス国内での時計産業の従事者は約6万人、輸出産業では3位、スイス国内GDPの4%を占める巨大産業です。国境周辺のフランスやドイツからも越境してくる従事者を加算すると、前述以上のスケールになるでしょう。 日本の輸出産業で3番目に該当するものと言えば鉄鋼(令和5年財務省統計)です。それほど時計産業はスイスにとって巨大産業なのです。