「大統領権限代行の代行」「代行代行の代行」「代行代行代行の代行」…韓国巨大野党の「弾劾断頭台」前に並ぶ閣僚たち
韓国最大野党・共に民主党は27日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の職務停止により大統領権限代行職を継承した崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政長官に対し、「国会推薦の憲法裁判官3人を任命せよ」と要求した。同党は「我々が要求してきた憲法裁判官の任命などを崔相穆副首相が受け入れなければ、また弾劾訴追を推進する」と言った。同党は政府組織法に基づき、大統領権限代行職を継承する他の国務委員(閣僚)に対しても弾劾訴追を予告するなど、行政府の崩壊も辞さない構えだ。 【表】大統領権限代行の順位
共に民主党の朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は同日、「崔相穆副首相に要求する。韓悳洙首相が弾劾され、大統領権限を代行することになったのだから、直ちに国会(選出)分の憲法裁判官を任命せよ」「内乱常設特検(非常戒厳宣布に関する内乱容疑などを真相究明するための常設特別検事)候補の推薦依頼、内乱・金建希(キム・ゴンヒ)夫人に対する特検法公布も直ちに進めよ」と言った。同党の趙承来(チョ・スンレ)首席報道官は「崔相穆副首相は内乱を防げなかった過ちを償う気持ちを持って大統領権限代行の職務に臨むよう、あらためて求める」「憲法裁判官を任命しなければ、内乱の状況を終息させようとしているのではなく、続けようとしているものと見なすほかない」と述べた。憲法裁判官の任命を拒否するなら「内乱同調者」と見なし、弾劾訴追に着手するということだ。 共に民主党はまた、「大統領権限代行が誰であれ、国会選出の憲法裁判官3人を直ちに任命しなければ、任命するまで弾劾訴追を行う」とも言った。同党の金民錫(キム・ミンソク)最高委員はこの前日、「(憲法裁判官を任命しない権限代行に対しては)きちんと弾劾する」と述べた。朴柱民(パク・ジュミン)議員も同日、進歩(革新)系ジャーナリストでユーチューバー、金於俊(キム・オジュン)氏の配信で、「(憲法裁判官の任命を拒否するなら)崔相穆副首相を弾劾する方法もある。国会が憲法裁判所に権限争議審判を請求し、国会選出分の憲法裁判官を任命させることもできる」と語った。