「来年はおまえがやらんといかんぞ」ソフトバンクから巨人へFA移籍の甲斐拓也からのメッセージに奮い立つ後継候補「僕がやっていかないと」
ソフトバンクの谷川原健太捕手(27)が19日、国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人へ移籍を決めた甲斐拓也捕手(32)の〝後継者〟に名乗りを上げた。 ■「あの小さかった真凜ちゃんが…」秋山幸二さん長女が花嫁姿【写真】 今季から捕手一本に専念し、主に2軍で経験を積んできた谷川原にとって千載一遇のチャンスが巡ってきた。不動のレギュラーが抜ける正捕手争いについて「チャンスは広がると思います」としつつも「特に意識は変わってない。あまり意識しすぎてもよくない」と冷静に受け止める。 移籍に伴い、甲斐にはこれまでの礼を伝えるメッセージを送った。甲斐からは「来年はおまえがやらんといかんぞ」と返信があったという。「(甲斐から)ピッチャーとコミュニケーションをしっかり取って、ピッチャーを優先する姿を学ばせていただいた。受け継ぐじゃないですけど、僕がやっぱりやっていかないと」。来季10年目を迎える若武者は〝ポスト甲斐〟としての立ち位置を狙う。 オフシーズンは毎日のようにみずほペイペイドームに足を運び、1年間戦い抜く体をつくるためのトレーニングに取り組む。昨季までは捕手以外の複数のポジションに取り組んでいた。2軍を主戦場とした今季、ウエスタン・リーグでは74試合に出場して打率は2割5分8厘を記録。「いい感じだった」という打撃は、シーズン終盤には1軍に昇格して4試合、10打席で打率4割4分4厘を記録したことで、手応えを結果につなげた。 「誰よりもキャッチャーで試合に出たい。自分しかやれないだろうぐらいの気持ちでいきたい」。正捕手が不在となって迎える来季、定位置をつかみ、一気に才能を開花させる決意だ。(大橋昂平) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社