大分県のホーバークラフト、高速で海面を滑るように進む体験にワクワク…着水時も衝撃や振動なく
別府湾を周遊するホーバークラフトの不定期航路が30日に就航するのを前に、大分市の運航会社「大分第一ホーバードライブ」(小田典史社長)が27日に企画した報道機関向けの試乗会に参加した。 【動画】大分県のホーバークラフト、陸上を旋回して着水…船内は航空機のようなデザイン
午後2時過ぎ、大分市西大分地区の発着場。ホーバーには報道関係者ら約40人が乗り込んだ。間もなく、大きなエンジンの音とともに目線が高くなった。船体下部を覆い、空気をためる「スカート」が大きく膨らみ船体が持ち上がったからだ。続いて、陸上でゆっくりと旋回して出発。着水したが、大きな衝撃や振動は伝わらなかった。
「20ノット(時速約40キロ)から40ノット(時速約80キロ)へ加速していきます」。乗組員のアナウンスがあった。すると、ホーバーは加速し、白波を突っ切って進んだ。雄大な由布岳は、雲に覆われていて見ることはできなかったが、窓ガラスには大量の水しぶきがかかり、景色が高速で後ろに流れていく様子にくぎ付けになった。
ドリフト走行のように旋回したり、船体を360度回転させたりする場面もあり、驚きの声も聞かれた。
ホーバー独特の高速で海面を滑るように進む体験をしたのは初めてだった。約30分間という短い時間ながら、久しく忘れていた乗り物に乗るワクワク感を思い出させてくれた。(石橋龍馬)