コロナ禍以降、離婚相談が急増中!「夫のリモートワーク」がきっかけで離婚する夫婦の《共通点》とは
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第6回 『「夫のモラハラ」は「妻側にも原因」があった…夫婦仲に亀裂を生み「夫のモラハラを理由に」離婚する女性の《ある特徴》とは』より続く
コロナ禍で離婚相談が急増
コロナ禍以降、離婚相談全体の件数も急増しています。 ステイホームが当たり前になり、「仕事が忙しい」という言い訳で愛人に会いに行くことができなくなったことも、離婚相談が増えた原因の一つです。 もう一つ、「真面目な人」からの離婚相談が増えた、という理由もあります。 コロナ禍では、感染拡大防止のために、外出自粛や、ソーシャルディスタンスの確保が求められました。リモートワークを導入した企業も多く、会社に行かず、家で仕事をする人が激増し、夫婦が向き合う時間が増えたのです。 仲のいい夫婦にとってはうれしい出来事かもしれませんが、不満が溜まっている夫婦や、すでに関係が冷え込んでいた夫婦にとっては、むしろストレスが増大する状況でした。 とくに、第5回で紹介したような「真面目な人」の夫婦が、真っ先に危機を迎えたのです。
「我慢が限界に達した」
在宅勤務をするようになると、お互いの嫌なところがどうしても目についてしまいます。 「コミュ力が高い人」「器用な人」なら、いい意味で「なあなあの態度」を取り、丸く収めようとするでしょうが、「真面目で不器用な人」はそうした要領のいい行動が苦手です。 むしろ、「社会一般の倫理観」に照らして、相手の行動の間違いを指摘しようとします。 その結果、コロナ禍で「我慢が限界に達した」という夫婦が続出したのです。