「明らかに遅れたサッカーをしていた」中国メディア、衝撃大敗の原因を痛烈に指摘!「日本が成長を続けている間に我々は…」
スポーツ専門紙『東方体育日報』は、より詳しくこの一戦を取り上げ、「日本は中国が4バックを採用することをよく理解していたため、試合開始から5人の攻撃陣で対応し、左右のスペースを効果的に突いてきた。これは、森保一監督が中国の攻撃が弱いことを知っていたこと、2つ目は日本が絶対に勝つための戦略を採用したことを意味する」と、対戦相手のしっかりした準備を評価するとともに、自国のクロアチア人監督を以下のように酷評した。 「日本の超豪華な陣容を、我々の4バックでは防ぎきれず、攻撃では2トップを採用するも、これも上手くいかなかった。5バックや4-5-1のフォーメーションなら多少はサイドのスペースを埋められたかもしれないが、イバンコビッチ監督は現在の両国の実力差を十分に理解していなかった。カウンターを狙うなら、なぜアランやフェルナンドを先発させなかったのか? 彼は戦術の基礎と選手起用で、現実からかけ離れた判断を下した」 また同メディアは、両国の個人能力の差も指摘。「我々が2対1や4対2といった数的優位な状況にあっても、日本はそれを簡単に解決し、素早く展開して突破やシュートに繋げた。局地的に人数をかけても、日本がそれを解決すると、他の部分に大きな穴が空いてしまった。このように技術の差が大きすぎると、もはや複雑な戦術について話す意味はない」と綴っている。 他にも「日本のプレッシングの前にあっけなくボールを失った」「明らかに遅れたサッカーをしていた」と中国の問題点を次々に挙げた同メディアは、この実力差の原因を「過去10年、20年に日本が成長を続けている間、我々が『空洞化』してきたからだ。かつて持っていた、基盤やユース育成、信念、情熱、夢は全て、少しずつ食い潰されていった。今回の結果は、過去の積み重ねによるものである」と断言した。 他国のメディアも、この大差での結末を報じているが、その中でブラジルの総合サイト『Globo』はいつも通りの詳報で、日本が中国との107年におよぶ対戦の歴史において最大点差の勝利、そして初となる3点差以上での勝利であることを伝えるとともに、選手の個別評価では久保建英に10点満点の採点で最高の「8」を与え、「マン・オブ・ザ・マッチ」に選定して、寸評でもその仕事ぶりを称えている。 「前半から日本の攻撃で最も目立っており、10番としてチームのリズムをコントロールした。後半の初めにはプレーするスペースが少なくなったが、すぐに再び試合を支配した。彼は2つのアシストを記録し、後半ATには自身のゴール。特筆すべきは、相手がスライディングを仕掛けた瞬間に股抜きをしたプレーだ」 また、森保監督に対する評価も高く、久保と同採点とし、「今日は彼の仕事に何ら文句はない。可能な限り最高のメンバーを送り出し、影響を与える交代策を講じた結果、チームは最後の1分までリズムを崩さず、どの瞬間でも苦しむことなく、ほぼ完璧な試合を見せた」と賛辞を贈った。 構成●THE DIGEST編集部