「勝利の女神:NIKKE」2周年! 運営プロデューサー直撃インタビュー
SHIFT UPが開発を手掛けるスマートフォン&PC向けシューティングRPG「勝利の女神:NIKKE」(以下、NIKKE)が11月4日に2周年を迎える。 【画像】ゲーム内でニケを入手するためのガチャに使用する高級募集チケットや一般募集チケットをイベントやCDKEYも含めると200枚以上、さらに配布でSSRニケや豪華アイテムを数多く入手できる 10月26日に配信された「【勝利の女神:NIKKE】 2周年記念生放送 星空に輝く祝宴」では2周年に向けた数々のコンテンツが発表された。新規ニケやイベント、豪華なプレゼントなど、2周年を祝う豪華な内容に大きな盛り上がりをみせている。 そんな「NIKKE」の2周年について、昨年に続き今年もLevel Infinite運営プロデューサーを務めるリード・ルー/Reed Lu氏に直接お話を伺うことができた。東京ゲームショウ2024ではSHIFT UP CEOのキム・ヒョンテ氏らにインタビューしたが、今回は2周年についての話題や「NIKKE」の今後や日本での展開、コラボについてなどを聞くことができたので紹介していく。 ■ 2周年、最大の注目は「全体のボリューム」 ――「NIKKE」もいよいよ2周年ですね。今のお気持ちをお聞かせいただけますか? Reed:この2年間の運営で「NIKKE」は多くのユーザーに楽しんでもらうことができました。本当にありがとうございました。運営チーム自身、みな「NIKKE」が大好きですし、本作のファンです。大変なこともありますが、このようなゲームを運営することができて本当に嬉しいです。 ――2周年で注目してほしいことや、苦労されたことはなんですか? Reed:そうですね。2周年で一番注目してほしいのはボリュームです。これは今までのどれよりも大きいものとなっております。またストーリーも、今やっているメインストーリーの1つ前の世代の話となっているので、しっかりと面白みを感じてもらえるように仕込んでおります。新たな「ニケ」も多く登場しますので、ぜひとも楽しんでいただきたいなと思っています。 TGSでもお伝えいたしましたが、今回のミニゲームはすごく力を入れて制作しています。1.5周年の時以上の規模でSHIFT UPさんが尽力して制作いたしましたので、ぜひ楽しんでください。 苦労という部分では、このコンテンツをどのようにしてユーザーに伝えることができるのかが私達パブリッシングチームでの課題となっております。ゲーム内だけでなく、ゲーム外にも伝わるようにSNSをはじめとした宣伝施策や、ブランドとのコラボレーションなどもたくさん用意しております。多くの方に届くように、これからもどんどんこれら施策をお見せしていきたいと思います。 □「NIKKE」2周年記念生放送 発表内容 ■ 日本が一番重要なマーケットのひとつ。イベントの量も日本が非常に多い ――パブリッシングの立場から見て、日本をどのようにみていますか? Reed:日本はサービス開始時から現在に至るまで、グローバルでみてもアクティブユーザ数、そして売り上げに関しても最も多い国です。他の地域でもイベントや施策を展開していて、去年と比較するとだいぶ上がってきてはいるのですが、それでも日本が一番重要なマーケットのひとつであると見ております。 ――「NIKKE」のプロモーションで意識していることや、日本向けに行なっていることなどはありますか? Reed:「NIKKE」はグローバルに展開しているゲームなので、全世界で同じコンテンツを提供するようにしています。ただ、先程もお伝えしたとおり、日本が最も重要視されているマーケットのひとつなので、最初は日本でいろいろ試みるようにしています。そのため、イベントの量などは日本が非常に多いですね。 わかりやすい例としてYouTubeで公開した「ASMR」などは日本のユーザーや声優文化に基づいてやってる企画になります。 日本は「NIKKE」のユーザー数が多いだけでなく、こういったゲームやテーマ、ニケについても広く慣れ親しまれています。なので、私たちが出す企画やコンテンツでは、そういったユーザーたちの普段の生活で身近に感じられるモノを多く出すようにしています。 日本で試して良かった施策などは他の国でも行なわれます。韓国ではオフラインのイベントだけでなく、ファストフードブランドとコラボレーションをしたり、アメリカではブランドとのコラボレーションだけでなく、オフラインの展示会へ出展したりするなどして良い反響を得ています。 クリエイターたちによるファンアートにも助けられております。いろいろな素晴らしいファンアートのコンテンツを提供してくださっている皆さまにとても感謝しております。 ――昨年は2年目に向けて他企業とのコラボレーションをどんどん増やしていきたいとのことでしたが、3年目に向けて新たにやってみたいことや目標などはありますか? Reed:もちろんです。これからもユーザーが喜ぶグッズをどんどん出していきたいです。具体的にどのようなグッズかは言えませんが、先程も述べたように日本のユーザーが身近に感じられるグッズをどんどん出していきたいと思っています。楽しみにしてほしいです。 また、ゲーム内の世界観を補足するために漫画を出しました。いつかはアニメ化もできたらいいなとずっと考えております。ただ、かなり長い過程にはなると思いますので覚悟はしております。 ■ コラボの決め手はマッチ度とユーザーの声 ――2周年で発表された新しいコラボはどのようにして選ばれたのですか? Reed:コラボはマッチ度を選ぶ基準としています。世界観とテーマを総合的に考慮して、そのマッチ度を評価ししつつ、IPが合うかどうかで決めています。そして重要なのはユーザーからのフィードバックです。これは主にアンケートの結果などが考慮されます。 ――今までのコラボではSF要素や銃器などで共通するところがあったかと思いますが、直近は異世界ファンタジー作品もあり、異色のコラボ先で驚きました。こちらはどのようにして決定したのでしょうか? Reed:「NIKKE」という作品は包容力が強い方だと思っています。今までゲーム内に登場したコラボでは、キャラクターが異世界から伝送されるという設定で展開してきました。登場済みのコラボに限らず、いろいろな題材の、いろいろなテーマのコラボレーションをしたいと考えております。 「NIKKE」という世紀末をテーマとして世界に、異世界ファンタジーを融合させることでどのように動き出すことができるのか、私達としても試みたい点ではありました。また、コラボに関するユーザーからのアンケートもとても参考になりました。これからもどんどん皆様にサプライズを与えられるコラボをしたいと思っております。 ――韓国、中国、日本、と開発や運営、プロモーションなどで複数の国が関わっていますが、挑戦や苦労はありますか? Reed:グローバルなチームなので、メンバーは様々な国や地域から来ています。そのため、言語の違いから連携で不慣れな部分が出てしまうこともあります。ですが目標は同じです。目標に向けて進むためにお互いの習慣や考え方をしっかりと理解することで、今までうまくやってこられました。ゲーム内外のコンテンツに関わらず、ユーザーからもしっかりとフィードバックをもらい、双方の理解を深めることで、これからもいろいろな面白いコンテンツを出していきたいと思っております。 ――キム・ヒョンテ氏は現在どういった形で「NIKKE」に関わっていますか?また、仕事ではどのようなやり取りをされますか? Reed:「NIKKE」ではキムさんが初期段階から全般的に関わっておりました。今現在は全面的にチームが経験を積んだことで、その多くをチームに任せています。それでもキムさんは「NIKKE」にとっては不可欠な存在です。方向性に関する議論に加わることもありますし、場合によっては自身で創作されることもあります。 ――リードさんから見て、キム・ヒョンテ氏はどのようなクリエイターですか? Reed:キムさんはすごくクリエイティブで、すごく自分の考えを持っている人だと思います。一人のクリエイターとして作品にもすごくこだわっており、先程もお伝えしたとおり「NIKKE」には不可欠な存在です。 ――仕事でキム・ヒョンテ氏と衝突することなどはありますか? Reed:ゲームの方向性について意見が食い違うことはもちろんあります。ですが、最後には目標に向かってしっかりと一緒に進められてます。 ――ストーリーやアップデート追加の目安や、目標にしているものはありますか? Reed:この2年間、メインストーリーはずっと年4回という頻度で追加しています。今後も確実とは言えませんが、この頻度で追加していきたいです。とはいえ、ユーザーのフィードバックや運営状況を見ながら調整される可能性もあります。 メインストーリー以外にも、例えばサイドストーリーなどで、「NIKKE」の世界観を横に広げることも目標にしております。皆さまに「NIKKE」の世界でいろいろな物語を楽んでいただけたらいいなと考えております。ゲーム外の展開についても積極的にやっていきますので、ぜひともお楽しみください。 ――前回「モダニア」の復刻をお願いしたのですが、2024年1月1日に復刻されたおかげでうちの部隊にも無事に迎えることができました。今後もニケたちの復刻ピックアップなどは期待できますか? Reed:すみませんが、今のところは何も言えません。 ――ちなみにLevel Infinite内で人気の「NIKKE」や部隊ってあったりましますか? Reed:それがチーム内でも結構バラバラなんです。キャラクターの数が多いので、チーム内でも好きなニケはそれぞれです。 ――これから3周年、あるいは10周年などの未来に向けて、パブリッシャーとして変わらないこと、変えていきたいことはありますか? Reed:SHIFT UPさん、そして我々としてもユーザーのフィードバックを一番重視しております。ユーザーのフィードバックに基づいていろいろな調整をして、最適化されたゲームを提供することを目標としております。 そして、そのユーザーに対してどのようにサプライズを与えることができるのかを常に考えています。今後もユーザーの変化に合わせて私たちも成長することで、「NIKKE」も成長し、良いコンテンツを提供し続けたいと思っております。 ――最後にファンの皆さまにメッセージをお願いいたします Reed:この2年間、たくさんのユーザーが「NIKKE」を愛してくださり、身に余るほどの応援をしてくださいました。そのことに心の底から満足感や達成感を感じております。本当にありがとうございます。これから3周年に向けてストーリーにも新たな動きがあると思います。それに合わせて新しい企画やコンテンツもどんどん用意しておりますので、ぜひともお楽しみください。 ――本日はありがとうございました。 (C)Proxima Beta Pte. Limited (C)SHIFT UP CORP.
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