政田夢乃 4差2位 初V&夢の大逆転シードだ!女王経験者と初の最終日最終組
◇女子ゴルフツアー 大王製紙エリエールレディース第3日(2024年11月16日 愛媛県 エリエールGC松山=6575ヤード) プロ1年目の政田夢乃(24=なないろ生命)が6バーディー、ボギーなしの65をマークし、通算15アンダーで2位につけた。現在、メルセデスランク61位。逆転で同50位以内に与えられる来季シード権を得るには単独5位以上が条件で、悲願のツアー初優勝には4打差を追う。山下美夢有(23=加賀電子)がこの日ベストの64で回り、通算19アンダーで単独首位をキープした。 春からの成長を証明した18ホールだった。今週の舞台はエリエールGC松山。4月に同じコースで行われた下部ツアーでは予選落ちしたが今は違う。政田は「3日間ともアンダーで回れていますし、イメージは良い。しっかりアプローチとパターでカバーすることができて良かった」と笑った。堂々、優勝争いを繰り広げている。 バーディーラッシュの始まりは2番パー4だ。グリーン右手前から40ヤードのアプローチを直接カップに放り込みチップインバーディー。手を上げて大歓声に応えると愛らしい笑みがはじけた。後半も10番で8メートルのバーディーパットを沈めるなどパッティングが好調。「コロンぐらいのタッチで入るように」と少しイメージを変えたことが奏功した。 古江、西村らと同じミレニアム世代だが、昨年、5度目の挑戦でプロテストに合格した苦労人。今季はQTランク147位も主催者推薦で出場した5月のツアーデビュー戦で8位に入るなど限られた出場機会でポイントを重ねてきた。運命のシード争いも残り18ホール。逆転での来季シード獲得には単独5位以上が最低条件、初Vならもちろん、来季出場権が手に入る。 8月のNEC軽井沢72では単独トップで最終18番を迎えながら土壇場で池ポチャ。スイングを修正して臨んだ先週も初日に首位に立ちながら2日目以降の失速に泣いた。「凄い緊張もするかなって思うけど、しっかり今日みたいなプレーができたら」。最終日最終組は自身初。山下、鈴木と実績十分な2人と一緒に回る。もう同じ失敗は繰り返さない。 ◇政田 夢乃(まさだ・ゆめの)2000年(平12)7月28日生まれ、札幌市出身の24歳。3歳からゴルフを始める。14年全国中学校選手権で優勝。北海学園札幌高2年時の17年に全国高校選手権で優勝。23年11月プロテスト合格。1Wの平均飛距離は230ヤード。師匠は石井忍。趣味は野球観戦。名前は「夢汚れなく、道進むべし」という言葉に由来。1メートル54、54キロ。