ニチレイ、新中計のカギ握る"価格改定"は付加価値で実現
コスト増にどう対応するのか、大櫛社長が答えた(撮影:今井康一)
「特から」などの冷凍食品で、売上高2400億を超える国内トップメーカーのニチレイ(2871)。冷凍食品と並んで稼ぐ低温物流事業では、冷蔵倉庫の収容スペース国内シェア1位だ。両事業ともに、共働き世帯の増加による冷凍食品の需要増や、コロナ禍の巣ごもりを受けて、売り上げを伸ばしてきた。 2021年3月期の売上高は5727億5700万円と、5年間で約7%成長し、営業利益は329億4900万円と同期間で1.5倍に成長した。ところが、2021年度に急激な原料高が直撃し、2022年3月期の営業利益は314億1000万円と、前年から5%近く減少。営業利益350億円という、中期経営計画最終年度の目標は未達となった。 2022年5月に掲げた新たな中計では、2025年3月期の売上高6600億円、営業利益370億円を目指しつつ、3年間で1200億円の設備投資を行う計画だ。大きな環境変化の中で、どう舵取りをしていくのか。大櫛顕也社長に聞いた。
本文:4,179文字
購入後に全文お読みいただけます。
すでに購入済みの方はログインしてください。
兵頭 輝夏,井上 昌也