「洗濯の未来示せた」 皮脂汚れ、予洗い不要に ドラム式洗濯機新型 パナソニックが10月発売
パナソニックは27日、花王と共同開発した専用洗剤と専用コースで予洗いを不要にしたドラム式洗濯乾燥機の最上位機「NA-LX129DL」を10月上旬に発売すると発表した。約3年半をかけて開発した専用コースにより、頑固な皮脂汚れも予洗いなしで落とせる。価格は税込み40万円前後を想定する。 【関連写真】花王と共同開発した専用洗剤。新コースではそれを自動投入して予洗いを不要にする 同社が花王との共同開発に着手したのは2021年。新製品には、そこから3年半をかけて開発した「汚れはがしコース」を搭載する。 新製品には、液体洗剤と柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤などを入れて自動投入できる3つのタンクを備える。予洗い不要の新コースは、洗剤による洗い行程が始まる前に、3タンク目にセットした花王との共同開発洗剤「極ラク汚れはがし」(税込み1309円)を自動投入して汚れを変質。その後に1タンク目の液体洗剤を自動投入して衣類の繊維から汚れを引きはがすことで洗浄力を飛躍的に高めるものだ。運転時間は分け洗い(2キログラム・ワイシャツ10着相当)で59分となっている。 専用洗剤の投入タイミングなど独自制御で高い洗浄力につなげている。つけおき洗いや予洗いが必要と感じるようなシャツの襟や袖口の皮脂、食べこぼしなどの頑固な汚れでも予洗いの手間を軽減できるようになった。 同社ランドリー・クリーナー事業部商品企画の中込光輝氏は「多くのお客さまが手間と感じている予洗いをなくしたいという強い思いで開発した。自社だけでは実現できない洗濯コースを搭載できた」と力を込める。 花王H&LC FC商品事業開発センターの村田大也氏は「パナソニックさんとの共同開発で、自動投入洗濯機の可能性、洗濯の未来の1つを示すことができた」と語った。 パナソニックの「洗剤・柔軟剤自動投入」搭載機種の累計出荷台数は230万台を突破している。
電波新聞社 報道本部