“昭和99年”語り継ぐ 家族が語る復員兵の『PTSD』 「みんなで死のう」戦争のトラウマで家族に向けた狂気「根っこは戦争。みんなの問題なんだ」 精神に不調きたし入院した日本兵は約1万人
【黒井秋夫さん】「言ってみれば、われわれはちゃんとした人生を送れなかった父親のもとで、ちゃんとした父親の愛情とかも受けられないでって意味でいうと、人生としては被害者。日本の歴史からすると被害者という側面を持っているわけだけれども、被害者が言わないと、あるいは声を出さないと、ないことになってしまうということなんです」
幼少期、復員兵の父親から虐待を受けていた藤岡さんも、2023年から、自らの体験を講演会などで語るようになりました。 【藤岡美千代さん】「私自身が体験した父の暴力、そういう話をするようになって、これは全く私の個人史ではなくて、根っこは戦争なんだっていうところでは見過ごすことはできない。これは戦争を体験してきた世代以降のみんなの問題なんだ」 戦争のトラウマを抱えた復員兵たちが、家族に向けた狂気。戦後79年たった今もなお、家族たちの戦争は終わっていません。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年8月14日放送)