高木美帆、女子1000は大会新で種目8連覇&大会3冠「そこそこいいレース」【スピードスケート】
スピードスケートの全日本距離別選手権最終日が27日、長野市のエムウェーブで行われ、女子1000メートルは高木美帆(30)=TOKIOインカラミ=が1分14秒20の大会新で種目8連覇と大会3冠を達成した。男子1万メートルは一戸誠太郎(28)=ANA=が13分24秒24で、女子5000メートルは堀川桃香(21)=富士急=が7分6秒57で優勝。男子マススタートは佐々木翔夢(18)=明大、女子マススタートは堀川が制した。 電光掲示板で記録を確認すると、高木が少しだけ笑みを見せた。「手放しで喜べるタイムではないけど、この大会3日目でようやく少し手応えというか、そこそこいいレースができた」。1000メートルは8連覇。30歳にして、この大会で滑ってきた過去の自分を超えるタイムをたたき出した。 女子をけん引するスケーターは出場3種目全てを制覇。1500メートルと3000メートルのタイムは振るわなかったが、「ここに向かう中で試して悩んだり迷ったり考えたりする中で見つけてきた答えは自分の中で確かなものになった」。本格的に始まる世界との戦いへの視界が開けた感覚がある。 来月は15日からの四大陸選手権(八戸)を皮切りに国際大会が控える。「(W杯の)長野に照準を合わせることを考えた時に滑りたいし、せっかく国内での国際大会なので」。確かな足取りで世界との戦いへ踏み出す。
中日スポーツ