〝シン永谷園〟の顔、熱海富士 大抜擢に応え2大関を撃破 11年にわたり起用の遠藤が十両陥落で一新
大相撲夏場所3日目=14日、両国国技館 3日目までに2大関を撃破した東前頭筆頭の熱海富士(21)=伊勢ケ浜=が、今場所からお茶づけ海苔などでおなじみの永谷園の顔として、両国国技館内の看板に登場。幕内最年少力士への期待は膨らむ一方だ。 【写真】両国国技館内の永谷園の看板にも登場 大関霧島(28)=音羽山=を立ち合いから一気の攻めで押し出し。初日の豊昇龍(24)=立浪=に続いて大関を倒した。熱海富士は「落ち着いていたと思います。まだまだ先は長い。あと12番あるので、一番一番頑張ります」と殊勝に語りつつ、永谷園からの3本を含む41本(手取り123万円)の分厚い懸賞金の束を手に、ホクホク顔で支度部屋に戻った。 その永谷園の看板は国技館1、2階の6カ所に掲出されている。かつては高見盛(現東関親方)、2013年からは遠藤(33)=追手風=が11年にわたって起用されてきたが、十両に陥落したこともあり今場所から一新。広告塔は熱海富士に代わった。 永谷園ホールディングスの広報部は「熱海富士関は人気・実力ともに高く、相撲にひたむきに向き合う姿勢や土俵を離れた場でのあふれんばかりの笑顔が、弊社の企業イメージと重なることなどからこのたびご縁をいただくことになりました」と説明。角界の人気者にも世代交代の波だ。大抜擢の期待に応えて、まずは新三役に上がりたい。 (塚沢健太郎)