「プロ野球90年」お笑いコンビ・サンドウィッチマンが語る楽天と歩んだ20年「世に出てイーグルスに呼ばれたかった」
発足から90年を迎えたプロ野球への思いを聞くインタビューシリーズ。2004年の球界再編で生まれた楽天は、今年が20年目のシーズン。ともに仙台出身で、楽天の「20周年アンバサダー」を務めるお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさん、富澤たけしさんが語るイーグルスへの思いとは。(聞き手 共同通信・伊藤彰彦、菊浦佑介) 【写真】中日のノーヒッター、山井大介が縁もゆかりもない東北で今も支援を続ける理由
▽がらがらだった宮城球場 伊達 子どもの頃は東北にプロ野球チームがなかったので、どちらかというと高校野球が好きでしたね。プロ野球だと宮城県出身の選手、例えば大魔神(佐々木主浩)とか斎藤隆さんが好きでした。周りはみんな巨人ファン。アウェーの中で大洋ホエールズの「W」の帽子をかぶってました。 富澤 僕はゲームからですね。「ファミスタ」っていうゲームから入って、実際の選手を見るようになった。ルールもゲームで覚えました。 伊達 以前は県営宮城球場(現楽天モバイルパーク宮城)がロッテの準本拠地みたいな感じで、ロッテ対近鉄なんかをたまに見に行ったりしましたけど、まあお客さん入っていなかったですね。「珍プレー好プレー」でよく見るような、スタンドで将棋をしながらとか、カップルがキスしているとか、そういう状況でした。 ▽憧れの先輩を直撃 伊達 仙台商業高校出身で、ヒーローはやっぱり八重樫幸雄さん。高校の大先輩で、ドラフト1位で入った人だったのでもう神でしたね。あの打ち方は誰もがまねしましたから。テレビに出るようになる前に、当時コーチをしていた八重樫さんに球団事務所まで会いに行ったんです。「仙台から上京してお笑いをやっているサンドウィッチマンと申しますが、仙台商業の帽子をつくったんでサインください」って。「ああん?帽子こんなだっけ?」と言われて。でもサインを書いてくださって、すごくうれしかったですね。あの人、実は100本以上もホームラン打っているんですよね。