北陸新幹線「小浜・京都ルート」新3駅の詳細位置案を示す 国交省、福井県はJR東小浜駅の西側に
国土交通省は8月27日、北陸新幹線敦賀―新大阪間の建設促進を図る与党整備委員会で、小浜・京都ルートに設ける新たな3駅の詳細位置案を示した。福井県小浜市内の新駅はJR東小浜駅の西側、舞鶴若狭自動車道の小浜インターチェンジ(IC)の南東側で、現在のJR小浜線と交差する位置に設ける。駅の結節機能のあり方などについては今後、地元自治体なども含めて協議する見通し。 【地図】北陸新幹線の駅とルート案 国交省は小浜市内の新駅のほか、京都府京田辺市の新駅、新大阪駅の詳細位置案も提示した。京田辺市の新駅はJR学研都市線「松井山手駅」北側の地下、新大阪駅は現在の新大阪駅南側の地下にそれぞれ設ける。京都駅に関しては、前回の整備委で京都駅地下の南北に整備する案と東西に整備する案、京都駅の西約5キロのJR桂川駅付近の地下に新駅を設ける計3案が示されている。 新大阪駅までの全線開通にかかる工期や事業費は、京都駅の位置よって異なる。東西案が工期おおむね28年、事業費約3兆7千億円、南北案が同25年、同約3兆9千億円、桂川案が同26年、同約3兆4千億円。整備委は2025年度内の認可・着工を目指し、年内に1案に絞り込む。並行して工期短縮に向けた検討も進める。
福井新聞社