名優ヒュー・グラント、「恋愛コメディの主役よりも、悪役がいい」
『パディントン』は現代社会の歪みの癒しになる
『パディントン2』を「いままでの出演作のなかでベスト」と語ったグラント。「原作者のマイケル・ボンドは1950年代にロンドンに住んでいて、西インド諸島からやってくる移民たちが、既存のコミュニティに受け入れられたり、受け入れられなかったりという様子を見ており、そのことを作品に反映させている部分もあります。そうした『差別』や『偏見』なども作品のテーマとしてありますが、基本的にはエンターテインメント作品なので、ユーモアや楽しい部分を観てほしい」と見どころを語る。 さらに「いまのネット社会では、多くの人が内向きになり、個々が孤立してしまっている。トロール(インターネット上で悪意をまき散らす人)も大きな問題になっていますが、パディントンはその真逆の存在。大切なものを教えてくれるのです」と現代社会の歪みにも癒しになる存在であることを強調していた。 (取材・文:磯部正和/撮影:中村好伸)
映画:『パディントン2』は1月19日より全国公開