中園ミホ「ラッキーな人と不運な人の違いは?運がいい人に共通する行動を解説。朝ドラ『あんぱん』の脚本も、開運行動を取り入れた暮らしの中で執筆」
実は、占い師として約50年ものキャリアを持つ中園ミホさん。多くの人を占ってきたなかで見つけた、運のいい人の特徴とは――(構成=内山靖子 撮影=天日恵美子 イラスト=山口哲司) 【比較表】「気が巡っている人」「停滞しがちな人」の特徴6点 * * * * * * * ◆運気が低迷する時期の過ごし方がカギに 14歳から占いを学び、脚本家になってからも占い師の仕事を続けてきた私は、たくさんの人の人生に触れてきました。その経験から言えるのは、運は他人と比べて良し悪しを判断するものではなく、自分にとってどうかということ。そして、生まれ持った運の量はどの人もあまり変わらないというのが結論です。 では、なぜ「運がいい人」と「運が悪い人」がいるように見えるのでしょうか。それは、人が持つ運の力を100としたとき、「運がいい」と言われる人は、自分は運がいいと信じ、幸せになるためにその運を生かして150にも200にもパワーアップさせている。 反対に「運が悪い」と嘆く人は、自分が運を持っていることに気づかず、100を使い切れていない状態だからです。 ただし、「正負の法則」という言葉があるように、運気は上がれば必ず下がるものなので、一生を通じてずっと運がいい人もいなければ、悪いままの人もいません。 私が行っている「福寿縁うらない」は、占いの師匠である先生が独自に開発した、数気学と四柱推命をベースにしたもの。12年をひとつのサイクルと考え、その間に運気のいい時期と悪い時期が巡ってくるのです。
福寿縁うらないでは、運気が衰える「逢魔(おうま)」と「空亡(くうぼう)」の2年間を「空亡期」と呼び、この時期はさまざまな困難が訪れます。苦手なタイプの人と関わらなければいけなくなる、介護や病気が降りかかる、仕事の環境が変わる、金銭的に窮地に追い込まれるなど、その人にとってつらい出来事が起こりがちに。 ちなみに私の場合、1つ前の空亡期から、朝ドラの脚本を書くという仕事が2度も舞い込むようになりました。朝ドラの脚本なんて、売れっ子の証拠じゃない! と思われるかもしれませんが、生来怠け者の私にとって、大好きなお酒を飲みに行けず、朝から晩まで毎日ひたすら脚本を書き続けなければならない状況は、もっとも苦手とすること。 けれど、この時期に起こった困難を「人生の宿題」と捉え、目の前の課題に真摯に向き合って乗り越えると、次の12年間は運気のステージがアップし、人生が右肩上がりになっていくのを実感しています。 逆にこの期間に、つらい出来事から逃げたり、いい加減に過ごしたりしていると、その先も宿題が続いていくことになる。運気が低迷している時期の過ごし方が、未来の運の行く末を決める分岐点となるのです。