“21世紀駅伝王者”コニカミノルタ、宇賀地強新監督のもと再スタート 必要な走りとメンタルとは【東日本実業団駅伝】
宇賀地監督はさらに、具体性を持たせて話を続けた。 「コーチたちはメニューを考えるとき、選手が目指すところに必要な内容を掘り下げて考えて、自信を持って渡せるようにしないといけません。渡したメニューにはこういう目的がある、としっかり説明する。今までこうやってきたから、ということは根拠にはしないようにしています。それに対して選手たちがこうしたい、と言ったときにはその理由を聞いて、選手とスタッフ双方が納得できるまで話し合う。あとは情報が多く得られる時代になっていますが、選手が本当に自分で考えて取り入れようとしているのか、そこは確認するようにしています。誰か(有名な選手や強いチーム)がそれをやっているから、という理由では、責任が外を向いてしまうんです。結果が良かったときはまだいいのですが、悪かったときに振り返りや分析ではなく、ただの言い訳の羅列になってしまうので。それは絶対に先につながりません」 宇賀地監督がやろうとしていることは、もしかしたら時間がかかることかもしれない。しかし“責任”を明確にする姿勢がチームに根付けば、上手くいかなかったときにも立ち直る術(すべ)になる。 もちろん東日本実業団駅伝では本気で8位を目指してタスキをつなぐが、その後のコニカミノルタが復活していく過程にも注目していくべきだろう。 (TEXT by 寺田辰朗 /フリーライター)
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