学校の先生“時給200円”も?…部活顧問の勤務実態は【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
日テレの情報提供サイトに、現役の中学校の先生から「部活動の顧問がたいへんな負担になっている」という投稿がありました。全国の公立の教職員を対象にした調査からも、その実態が浮かび上がってきました。 *Podcastできく*学校の先生“時給200円”も?【#みんなのギモン】 そこで今回の#みんなのギモンでは、「学校の先生“時給200円”も?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。 ●1か月に“休み2日”自腹も当たり前… ●負担減らすには?プロに委託も
■学校の先生にのしかかる負担
小野高弘・日本テレビ解説委員 「学校の先生が “時給200円”。働かされ放題で手当も出なくて、時給200円になるときもある。こんなのおかしいと言っている先生がいる。先生たちが疲弊すると、子どもたちの学びに影響が出かねません。この問題について考えたいと思います」 小野解説委員 「関東の公立中学校の現役の教員Aさんから、日テレの情報提供サイトに投稿をいただきました。『部活動で泣いている教員を救ってもらいたい。中学の教員は人間らしい生活が送れていない人が多い』とおっしゃっている。ふだん、ある教科の担任だが、テニス部の顧問も任されている。部活動がたいへんな負担になっているというのです」 鈴江奈々アナウンサー 「子をもつ親として…人間らしい生活が送れていない状況ってどうなっているんだろうと心配になりますね」 小野解説委員 「まず1つめのポイント。『1か月に“休み2日” 自腹も当たり前…』どのような実態なのか。記者がAさんに会って話を聞いてきました」
■着任時には「自動的にどこかの部に名前が…」
関東の公立中学校 教員Aさん 「(毎年)4月1日に着任したときにはもう、自動的にどこかの部に名前が入っているという状態です。『ああ、やっぱりやらなくちゃいけないんだ』という気持ち。断れないのが実態です」 小野解説委員 「断れずに始めた部活…Aさんの平日のほぼ毎日のスケジュールです。朝7時ごろに学校に出勤します。なぜなら部活の朝練があるから。この学校では、部活に必ず立ちあわなければいけないルールがある」 「午前8時45分から午後3時40分まで授業。午後4時からまた部活。終わるのは午後6時ごろ。これで終われない。その後も学校に残ってやることが山のようにある。残業です。プリントの採点、翌日の授業の準備、学校行事の運営に関する作業など多くの仕事を抱えているといいます」