学校の先生“時給200円”も?…部活顧問の勤務実態は【#みんなのギモン】
小野解説委員 「帰宅できるのは午後9時ごろ。夕食や風呂を済ませた後、学校でできなくて家に持ち帰った授業の準備や採点をやるそうです」 山﨑誠アナウンサー 「充分な睡眠時間がとれていないということと、プライベートの時間がまったくないですね」 小野解説委員 「休日も部活の試合があるんです。遠方で試合がある場合、午前4時半に家を出て、帰宅が午後8時ということもあるそうです」 「土曜日の試合が雨で延期した場合、翌日が予備日に設定されているため、日曜日に自分の予定を入れることができない。今月の休みは、たった2日」
■「定額働かせ放題」
小野解説委員 「さらに追い打ちをかけるのが、一部の保護者の声。週末、部活を休みにすると、『土日も部活をやってくれないと強くなれない』『部活をやってくれないと親が家にいないといけない。土日も学校で子どもを見てほしい』と言われたといいます」 「さらに、Aさんの指導方法に批判的な言葉をかける保護者もいて、気持ち的にも休めなくなりますよね」 忽滑谷こころアナウンサー 「さまざまな考え、さまざまな事情がある家庭、それぞれだと思いますが、そのしわ寄せが先生にきているというのが、つらいですよね」 小野解説委員 「Aさんは次のようにも話していました」 関東の公立中学校 教員Aさん 「10時間やろうが(休日手当は)3時間分しか出ないので、時給に換算すると下手すると“200円”。もう定額働かせ放題ですよね」
■時間外労働の実態は…部活動の有無で勤務時間に差
小野解説委員 「全国の公立の教職員を対象にした調査で、1か月の時間外労働の実態が見えてきました。部活顧問をしてない先生方でも88時間ある。それが、部活の顧問をしていて対外試合などがある先生方はさらに多い。100時間超えている」 「調査に答えた多くの先生方が『部活の指導の時間を減らしたい』と言っている。全国的な傾向になるんですよね」 刈川くるみアナウンサー 「私は中学の頃バスケ部で、朝6時から練習をしていて、先生が付き添ってくれていた。そのときは、私は成長できたと思っていましたが…このデータを見ると大変な中、付き合ってくれていたんだなと、今になってようやくわかります」 小野解説委員 「申し訳ないというか、ありがたいというか」