芳香剤は「トイレ用」と「玄関・リビング用」で何が違うのでしょうか?価格差はそんなにないですよね?
家の気になる臭いを解消してくれる芳香剤は、一般的にトイレ用、玄関・リビング用と部屋ごとに分けられています。それぞれの芳香剤にはどのような違いがあるのか気になる方もいるでしょう。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説 今回は、芳香剤のトイレ用と玄関・リビング用の違いについて解説します。
トイレ用と玄関・リビング用の芳香剤の違いは?
トイレ用と玄関・リビング用の芳香剤は、商品によっては見た目も香りも同じで違いが分からないという方もいるでしょう。ここでは、トイレ用と玄関・リビング用の芳香剤の違いを解説します。 ■消臭成分の違い トイレ用と玄関・リビング用の芳香剤では、それぞれ消臭成分が違います。それは、トイレと玄関・リビングでは臭いの原因が異なるからです。 トイレの臭いは、排せつ物の中に含まれる硫化水素やアンモニアが原因です。一方で玄関・リビングは、汗や体臭、タバコ、生ゴミ、食品など複数の臭いが原因となって悪臭が漂います。 臭いの原因が異なるトイレと玄関・リビングでは、それぞれの悪臭を解消するために最も効果的な消臭成分を含んだ芳香剤を使用することが大切です。消臭成分に違いがあるため、本来とは異なる場所で使用すると効果を感じられない可能性がある点には注意しましょう。 ■香りの違い トイレ用と玄関・リビング用では、同じ「せっけん」や「ラベンダー」であっても香りには違いがあります。違いが生じる理由は、消臭成分と同様、トイレと玄関・リビングでは臭いの原因が異なるからです。 芳香剤に香りをつける際は、悪臭に相性のよい香りを選んでいきます。悪臭と相性のよい香りを選択することで、嫌な臭いをよい香りとして感じられるようにしているのです。 つまり、トイレ用にはトイレの悪臭と相性のよい香りを、玄関・リビング用には玄関・リビングの悪臭と相性のよい香りを選択することで、消臭効果を最大限に発揮しているといえるでしょう。 ■設計の違い トイレ用と玄関・リビング用の芳香剤は、設計にも違いが見られます。トイレ用の芳香剤は、1~2畳と狭めな空間を、玄関・リビング用は6~8畳と広い空間を想定して設計されています。 そのため、トイレ用の芳香剤をリビングで使用すると香りが十分に広がらず芳香剤の効果が得られにくくなるでしょう。逆にリビング用の芳香剤をトイレで使用すると、香りが強く感じられてしまう可能性があります。