「大谷翔平の7億ドルより6000万ドルも多い金額を提示したが…」ソト争奪戦をNY紙が回想「ヤンキースは自分たちの立場が分からなかった」ヤ軍GMは「後悔していない」
フアン・ソトを巡る争奪戦を制したのは、15年7億6500万ドル(約1147億円)を提示したニューヨーク・メッツだった。2024年に所属したニューヨーク・ヤンキースは16年7億6000万ドルを提示したが、ソトと合意することはできなかった。 【動画】フアン・ソトとメッツの合意報道を受け、『MLB Network』が速報 米紙『New York Post』は、最後まで争ったニューヨーク・ヤンキース目線で、歴史的争奪戦を振り返った。 「ヤンキースは近年で最大のオフシーズンの敗北に直面した。しかし、後悔はしていない。昨オフにソトをトレードで獲得した決断を後悔していない。南カリフォルニアでソトの代理人スコット・ボラスと会談したが、後悔はない。総額で500万ドル(約7.6億円)届かなかったが、後悔はしていない」 同紙によると、争奪戦が決着した後、ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは「入札は、予想もしなかったほどの高みまで、われわれを導いた。ハル・スタインブレナーオーナーは、ソトを引き留める方法を見つけるために本当に尽力した。あの努力を誇りに思う。入札合戦は、予想をはるかに超えたものだった」と語った。 同紙は争奪戦の最中のヤンキースをこう表現した。「入札が始まり、激化するなか、ヤンキースは自分たちの立場が分からなかった。メッツ、ボストン・レッドソックス、トロント・ブルージェイズ、ロサンゼルス・ドジャースは、ソトと契約しようと可能性を模索し続けた」 キャッシュマンGMは、「自分たち(の提示額)が足りないというヒントはいくつかあった。その差を縮めようと努力し続けたが、しばらくの間、どの球団と競っているのか分からなかった。ボストンのようにも感じたし、トロントやメッツだったかもしれない。その時は何も分からなかった」と振り返っている。 ヤンキースが最終オファーをボラス代理人に送ったのは、現地12月8日の午前9時から10時ごろ。最終オファーの内容は、キャッシュマンGMによると「心地よいレベルを超えていた」ものだった。 ボラス代理人から断りの連絡が来たのは8日夜。気を落としたキャッシュマンGMはスタインブレナーとランディ・レイバン社長に報告し、ウインターミーティングに出席するため飛行機で移動していたアーロン・ブーン監督はテキサス州ダラスに到着後、携帯電話をチェックして負けたと認識した。 昨オフに大谷翔平がドジャースと結んだ北米プロスポーツ史上最高額、7億ドル(当時約1015億円)より6000万ドルも高い金額を提示したが、それでも十分ではなかった。 もしヤンキースが500万ドル増額していたら、ソトはヤンキースと契約していたのだろうか? 「分からない」とキャッシュマンGMは語った。24年に所属していた優位性をヤンキースは活かせなかった。 「フアンは、フアンのために決断した。理由は何なのか分からないが、ソトはヤンキースで素晴らしい経験をした。パフォーマンスだけでなく、クラブハウスでのチームメイトとのかかわり方でもね。ヤンキースと再契約するのは素晴らしいシナリオだったと思う。24年はワールドシリーズ優勝を逃したこと以外、完璧な結果だった」 ヤンキースはメガオファーを送りながら、ソトを射止められなかった。しかし、キャッシュマンGMは後悔していない。 構成●THE DIGEST編集部
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