夏の移籍でどう変わった? J1クラブ市場価値ランキング1~10位。第1位はサンフレッチェ広島【2024年最新版】
戦力ほど市場価値が伸びない?
8位:ヴィッセル神戸 監督:吉田孝行 J1リーグ順位:5位 総市場価値:1653万ユーロ(約26億4480万円) 最高額選手:武藤嘉紀、マテウス・トゥーレル(140万ユーロ/約2億2400万円) 2023シーズンのJ1リーグ王者であるヴィッセル神戸は、総市場価値が1653万ユーロ(約26億4480万円)でリーグ8位となっている。 6月24日時点の総市場価値は1630万ユーロ(約26億800万円)で、今夏のマーケットで大きな変動はなかった。ヨーロッパで長くプレーした森岡亮太が8年半ぶりに復帰したことへの期待はあるものの、33歳のベテランは市場価値が40万ユーロ(約6400万円)で、このランキングへの影響はさほど大きくない。 チームトップの市場価値は、武藤嘉紀とマテウス・トゥーレルの140万ユーロ(約2億2400万円)が最高額で、宮代大聖が100万ユーロ(約1億6000万円)で3位につけている。 前シーズンの優勝チームで、今シーズンも上位に位置している神戸が市場価値で8位にとどまっている理由の一つは、主力選手の高齢化だろう。武藤は32歳でチームトップタイの市場価値を持つが、ニューカッスル時代は1000万ユーロ(約16億円)の市場価値だった。34歳の大迫勇也は70万ユーロ(約1億1200万円)、33歳の山口蛍は60万ユーロ(約9600万円)、同じく33歳の酒井高徳は50万ユーロ(約8000万円)で、市場価値のピークを過ぎた30代の選手が多い。 その一方で、24歳の宮代と佐々木大樹(90万ユーロ/約1億4400万円)のように、市場価値を高めている途中の若手もいるだけに、若手とベテランがかみ合えば、総市場価値が8位であっても、昨シーズンのような成功をつかむことは不可能ではないはずだ。
2億円超MF放出でランクダウン
7位:鹿島アントラーズ 監督:ランコ・ポポヴィッチ J1リーグ順位:3位 総市場価値:1663万ユーロ(約26億6080万円) 最高額選手:鈴木優磨(220万ユーロ/約3億5200万円) J1リーグの総市場価値ランキング7位は、1663万ユーロ(約26億6080万円)の鹿島アントラーズだ。6月24日時点ではリーグ3位だったが、夏の移籍市場などの影響で4ランクダウンとなっている。 その最大の要因は、佐野海舟の放出だ。ドイツのマインツへ移籍したMFは、市場価値が150万ユーロ(約2億2000万円)だった。そのほかに、垣田裕暉(70万ユーロ/約1億1200万円)が柏レイソルへ、松村優太(50万ユーロ/約8000万円)が東京ヴェルディへ、土居聖真(35万ユーロ/約5600万円)がモンテディオ山形にそれぞれ移籍した。 一方で、ベルギーのルーヴェンから三竿健斗(75万ユーロ/約1億2000万円)、スコットランドのハーツから田川亨介(55万ユーロ/約8800万円)が加入した。また、ターレス・ブレーネル(60万ユーロ/約9600万円)をウクライナのFCルフ・リヴィウから期限付き移籍で獲得しており、それぞれのポジションを補強している。 加入した3選手の市場価値合計が190万ユーロ(約2億6600万円)であるのに対し、放出した選手の市場価値合計が305万ユーロ(約4億2700万円)というのが影響して、鹿島はこのランキングでは順位を下げた。今夏の移籍が、シーズン後半戦にどのような影響を与えるのかに注目だ。