旧・三菱航空機が特別清算、初の国産リージョナルジェット機「スペースジェット」開発で知られるMSJ資産管理
MSJ資産管理(株)(TDB企業コード:401538520、資本金5億円、登記面住所=東京都千代田区丸の内3-2-3、代表清算人桝谷啓介氏)は、7月4日に東京地裁へ特別清算を申請した。 申請代理人は横山兼太郎弁護士(西村あさひ法律事務所・外国法共同事業、東京都千代田区大手町1-1-2、電話03-6250-6200)ほか3名。 当社は2008年(平成20年)3月にエムジェット(株)の商号で設立。同年4月に三菱航空機(株)に商号変更した。三菱重工業(株)(東証プライム)の子会社として国産リージョナルジェット機「スペースジェット」(旧称・MRJ)の開発を進め、2011年に初飛行、2013年に量産初号機が納入される計画となっていた。 しかし、実際の初飛行は2015年、納入は2020年2月までに6回延期となるなど見通しが立たない状況のなか、新型コロナの感染拡大により航空旅客需要が喪失。その後の開発が事実上凍結となるなか、2023年2月に開発中止が発表され、同年4月に三菱航空機(株)から現商号に変更。今年3月1日に登記上の本店を名古屋市港区から現所へ移転させ、3月31日株主総会の決議により解散していた。 負債は約6413億円(2024年3月末時点)。 なお、三菱重工業(株)は今回の件について、「残務処理を実施してまいりましたが、今般一定の目処が立ったことから、申し立てを行うこととしました」と発表している。