「なぜ森保監督はボール拾いをするのか?」日本代表・森保一監督56歳が行う“異例の雑用”、本人は「監督はあくまでポスト」審判の判定に怒りの抗議も…
サッカー日本代表の指揮官・森保一監督(56歳)とはいったい何者なのか? 長崎、広島で森保監督のルーツを徹底取材し、インドネシア・中国遠征にも密着。見えてきた“意外な素顔”とは? ライター木崎伸也氏が連載でレポートする。【NumberWeb連載第18回/第17回も同時公開】 【貴重写真】「やんちゃそうな」高校時代~18歳の森保監督、貴重なマツダ時代&「筋肉がスゴい」20代の森保さんなどすべて見る(20枚超) ◆◆◆ チームスポーツにおける「球拾い」は、中学や高校の部活であれば下級生が行うのが一般的だろう。プロチームであれば用具係といったチームスタッフが担当するのが普通である。 だから、これは異例中の異例のことである。日本代表の練習において、森保一監督が自ら「球拾い」をしているのは――。
自ら“ボール拾い”をする森保監督
11月のW杯アジア3次予選のことだ。インドネシアから中国へ移動した翌日、日本代表は厦門(アモイ)スポーツセンタースタジアムで練習を行った。 インドネシア戦で45分以上出場した選手たちは早めに練習を切り上げ、それ以外の選手たちがミニゲームを行い、最後に自主練の時間が設けられた。 攻撃陣は名波浩コーチと共にシュート練習、DF陣は齋藤俊秀コーチの指導のもとクロスを跳ね返すといういつものメニューである。 ピッチの外にボールが飛んで行きやすいのはシュート練習の方だ。シュートが枠を外れると、陸上トラックの上をボールが転がって行ってしまう。多くのチームスタッフがシュート練習側のゴール裏に立ち、ボールの回収を手伝っていた。 一方、DFのクロス対応が行われている練習のゴール裏には、球拾い要員が誰もいなかった。あまりピッチ外にボールが出ないと判断されたのだろう。現地在住者の子供たちが見学に来ており、そちらの案内に人員が割かれていたことも関係しているかもしれない。 とはいえ、いくら日本代表のDFでもクロスを100%正確にクリアするのは難しい。ヘディングで弾き返されたボールが、ときおりピッチ外にこぼれ出てしまった。 そのとき動いたのは森保監督だった。 森保監督はゴール裏の後方に移動して両手を後ろに組んで立ち、ボールが転がってきたら拾ってピッチ内に送り返した。
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