『みかん缶シロップ』に『ホットケーキ』 「めっちゃ気になる」と話題の紙パック飲料、続々発売のワケ
コンビニやスーパーマーケットなどで、1年を通してさまざまな新商品が発売される紙パック飲料。今月に入り、『リプトン ホットケーキ紅茶ラテ』(森永乳業)や、『あの日飲みたかったみかん缶シロップ』(日清ヨーク)が発売されると、「どんな味なんだろ」、「攻めた商品だなぁ!」などと、その気になるフレーバーがSNSで話題となっています。今回、それぞれの商品のマーケティング担当者に取材を行い、話題となった紙パック飲料を発売するまでの経緯や、こうした“変わり種紙パック飲料”を発売する理由を伺いました。
■『みかん缶シロップ』は入社1年目の新入社員が開発
今月13日に、紙パック飲料『あの日飲みたかったみかん缶シロップ』がコンビニで期間限定商品として発売されると、すぐさまSNSでは「めっちゃ気になる」、「人類の“夢”じゃん」などと大きな話題になりました。 この商品を発案したのは、日清ヨークのマーケティング担当の小林さん。2023年に新卒で入社してすぐに開発を担当したそうで、「入社したばかりで右も左も分からない状態だからこそ、とにかくお客さまの視点に立ち、思わず“わかる!”と共感を呼ぶ商品を作りたいと考えを巡らせていたところ、子どもの頃にわくわくしながら飲んだ『みかん缶のシロップ』を商品化するアイデアが思い浮かびました」と当時を振り返り、「『みかん缶のシロップ』をわくわくしながら飲んだり、親に飲むことを制限されたり、兄弟姉妹で取り合いになったりと、懐かしいエピソードをお持ちの方も多いのではないかと思います。あの日憧れたあの味を思う存分飲める夢のようなドリンクを目指し、本商品の開発をスタートしました」と、商品化のきっかけを明かしました。 『みかん缶シロップ』飲料の製作で、こだわった点を聞くと「味わいは、普通のみかんジュースとは違う、みかんの風味や舌がキュッとなる酸味、シロップならではの優しい甘みといった『みかん缶のシロップ』ならではの味わいを再現することにこだわりました。色々な『みかん缶のシロップ』を実際に飲み比べ、再現する味わいを決定しました」と、子どもの頃に憧れた味を再現するため試行錯誤したといいます。 さらに、パッケージにもこだわりがあるそうで、「『みかん缶』のイラストをパッケージいっぱいに大きくデザインしたところもこだわりのポイントです。“こんなところになぜみかん缶が置いてあるの?”と飲料売り場で違和感を持ち、手に取っていただけるよう、立体感などよりリアルに見せるために最後の最後まで修正を重ね細部にまでこだわりました」と、目を引くパッケージとなった経緯を明かしました。