「抱っこして!」息子のお願いを断った妊婦の母親 いてもたってもいられず、近くの女性が声をかけると…「気持ちがすごくわかった」
街中で困っている人をみかけたら…あなたはどうしますか。今回はピンチのママを助けた先輩ママのお話を紹介します。 【漫画イラスト】「ピンチを救った先輩ママ②」イラスト:23ca
今にも倒れそうな姿に…
ユカさん(仮名)がおもちゃ屋さんへ息子さんと買い物にいったときのことです。2歳くらいの男の子がママにしがみつき「抱っこして!」と泣いていました。ママはマタニティマークをつけていて、おそらくつわりがひどく抱っこができずに困っている様子。 ユカさんはとりあえず、そのママに「大丈夫ですか?」と声をかけて近くにあった椅子に座らせました。そして男の子には「おもちゃのコーナーで一緒に遊ぼう」と誘い、ママにも「ちょっとの間、そこでうちの息子と一緒に遊ばせるから休んでて」と伝えました。 ユカさんの息子さんとその男の子は2人で仲良く遊んでくれたので、その間にお話しをしていると、切迫流産の危険性があって、子どもを抱っこしてあげたいけれどできないということを聞きました。ユカさんは「抱っこができなくてもギューって抱きしめるだけで、お互い安心できるかもよ」と伝え、辛いときは、また声をかけてねと連絡先を交換したのでした。
思わず声をかけたくなった理由
そのときの話をユカさんに聞いてみました。 ーその行動を取った理由を教えてください。 私自身、第2子を妊娠中に切迫早産で身動きが取れない状態だったので、ママの気持ちがすごくわかったんです。また、私はその後、第2子を結局亡くしてしまったため、なんとか無事に出産してもらいたいなとも思いました。 あと、私の息子も私が第2子を妊娠中にそういった行動をしていたため、なんだか自分のときと重なって見えてしまったんだと思います。おせっかいかなとも思いましたが、声をかけることで少しは救われるかもと思い行動しました。 ーあなたが取った行動で、その方はどういった反応をしていましたか? 椅子に座ることすらできていない状態だったので、助かったと言っていました。最初はグッタリとした表情で疲れ切っている感じでしたが、話していくうちにたくさん喋ってくれて、すごくストレスや不安が溜まっていたことがわかりました。外出はいつも重労働だったけど、ほんのちょっと息抜きができたかもと笑ってくれたので、私もホッとしました。 ーその後、その方ははどんな様子でしたか? 連絡先を交換したので「また連絡しますね」と笑顔でお子さんと帰っていきました。お子さんもうちの息子と遊べて楽しかったみたいです。 ーご自身がした行動について、どう思いましたか? 最初は声をかけることが逆に迷惑になるのではないかと思いましたが、今となっては良かったと思っています。
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