中森明菜、異色のムード歌謡アルバムに挑戦した2009年 ユニバーサルミュージック内から「もう一度、原点に立ち返ったものを」と
ちなみに明菜のライブは06年8月8日の東京国際フォーラム公演以来、3年ぶりだった。
「40代になった明菜は、大ホールでのコンサートは自分に合わないと言い出し、ファンと真正面から向かい合える身近なライブをやりたいといい続けてきた」(関係者)。そんな中で具現化したのが今回のスペシャルライブで「開催期間や体力も考慮して8日間12公演となった」という。
会場は、通常はスタンディングだが、今回は「大人のためのステージにしたい」という明菜の意向もあり、すべて椅子を並べていた。ライブではヒット曲はもちろん、フォークの叙情歌など、大人のムードにあふれたステージを披露した。明菜も「今までにないスタイルで新しい中森明菜を表現したい」と意欲を見せていた。 (芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)
■中森明菜(なかもり・あきな) 1965年7月13日生まれ、東京都出身。81年、日本テレビ系のオーディション番組「スター誕生!」で合格し、82年5月1日、シングル「スローモーション」でデビュー。「少女A」「禁区」「北ウイング」「飾りじゃないのよ涙は」「DESIRE―情熱―」などヒット曲多数。NHK紅白歌合戦には8回出場。85、86年には2年連続で日本レコード大賞を受賞している。