台湾人と中国人の同性カップル、婚姻手続き済ます 全国で初
(高雄中央社)南部・高雄市政府民政局は8日、両岸(台湾と中国)間の同性カップル1組が7日、市内の戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)で婚姻手続きを済ませたと発表した。全国初の事例。台湾では今年9月、同性婚を認める第三国で婚姻関係を結んでいることを条件に、両岸間の同性カップルの婚姻が認められた。 この日手続きを行ったのは、2019年に米国で同性婚をした男性の同性カップル。台湾人男性は高雄出身。2人は先週には内政部(内務省)移民署による面談を受けていた。 民政局は、婚姻の平等は国や民族を問わず、同性カップルも権利を享受すべきであると強調。全国で初めて両岸同性カップルが婚姻手続きを行ったことは、人権都市としての高雄に歴史的意義と価値を与えたとし、新たなカップルの誕生を祝福した。 台湾では19年5月に同性婚が認められたが、両岸関係や情勢の特殊性などで、台湾人のパートナーが中国人だった場合は、婚姻届が受理されていなかった。 (洪学広/編集:齊藤啓介)