遠藤航もピンチ!? かつて“新監督”の元で冷遇された欧州日本人6人。監督交代により運命を変えられた男たち
選手と監督の相性は重要だ。リバプールで2シーズン目を迎えた遠藤航も監督交代の影響を受けて出番を減らしている。彼のように指揮官の交代によって序列を下げた選手は多い。今回は、監督交代に伴いさまざまな理由で出番を失った日本人選手6人を紹介する。※リーグ戦出場数は同監督の下での成績。 【一覧】プレミアリーグ 2024/25夏の移籍情報 全20クラブ
まさかの0ゴール…。日本最強のテクニシャン
MF:香川真司(かがわ・しんじ) 当時の監督:デビッド・モイーズ(マンチェスター・ユナイテッド) 共闘期間:2013年7月~2014年4月 リーグ戦成績:15試合0得点3アシスト かつて日本代表で背番号10を背負った香川真司も、監督交代によって大きく出番を失った選手の1人だ。 2013年夏にマンチェスター・ユナイテッドと契約すると、1年目からプレミアリーグ優勝を経験。ドルトムント時代ほど欠かせない選手ではなかったが、プレミアリーグでアジア人史上初のハットトリックを達成するなど要所で結果を残し、1年目から6得点4アシストと数字に残る活躍を披露した。 しかし、その後の監督交代によって香川の立場は厳しいものとなる。自らをマンチェスター・ユナイテッドに連れて来たアレックス・ファーガソンが勇退という形で監督の座を退くと、後任に就任したデビッド・モイーズの下で露骨に出場機会を減らす。新指揮官のエバートン時代の教え子であるマルアン・フェライニの加入によってフィジカル重視のチームとなり、彼が本職とするトップ下にサイドからのクロスに強い選手が好まれるようになったことでテクニシャンタイプの日本代表MFは大きく出場機会を減らした。 その結果、開幕から5試合連続で出番なしと厳しいシーズンのスタートとなり、モイーズがアカデミーから引き上げたアドナン・ヤヌザイの台頭も相まってトップ下だけでなく、サイドでの起用も激減。シーズン終盤こそ序列を上げたが、モイーズ政権では公式戦27試合で無得点と大きく成績を落とした。なお、スコットランド人指揮官は2013/14シーズン終盤に解任されたが、香川は新たな挑戦を求めて2014年夏に、古巣であるドルトムントへの復帰を決断している。