大阪・梅田に「ジャック・スパロウ」? いえいえ異色のコスプレ外国語講師さんでした
ジョニー・デップ主演の大ヒット作といえば『パイレーツ・オブ・カリビアン』だが、そのジョニー・デップがジャック・スパロウのコスプレで大阪梅田に現れた? そう思わせるほど、リアルなそっくりさんがいる。だがその正体はジェイ・スパローさん、カナダ出身の英語の先生だ。昨年イベントで知り合ったブラジル出身の日系3世女性と意気投合し、今ではさまざまなイベントにコンビで活動している。
英語のティーチャーです。ときどきヨットツアーも開催してます
「はい、英語のティーチャーです。ときどきヨットツアーも開催してます。西宮のヨットハーバーにヨットがあるので、お客さまを連れて神戸の海をヨットで回っているんです。イベント出演もしています」 そう話す彼は来日して20年。2007年の映画の『パイレーツ・オブ・カリビアン』のシリーズ第3作『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』を観てコスプレを考えたという。 「映画館に行って観ました。それで真似をしようかなと思って。最初は似てなくて、いろいろ試行錯誤しましたが、最近は化粧も上達しました。家から出かけるときは、いつもこの格好です」コスプレ熱が高じていろんなグッズを購入し、身に着けてもいる。2時間かけて化粧を施し、本物に近づけているという。英語の授業ではここまで凝ったメークはしていないものの、それでも海賊のコスプレで教えているというから、徹底している。これだと習うのも楽しいのではないか。 「街を歩いているだけで、声をかけられマス。一緒に写真を撮られることはしょっちゅうです。この前は中国人観光客の女性に本物のジョニー・デップと間違えられました」と笑う。 一応、否定するそうだが、それでも写真を撮られるそうで、今ではすっかり日常的な現象になっているようだ。
コンビ相方は日系3世のポルトガル語講師
もう1人の女性は芦田ルイーザさん。ブラジル出身の日系3世。バルーンアーチストであり、ポルトガル語の講師、翻訳家、イベントにも出演中だ。 「日本に来て22年、中身はブラジル人なんだけど、見た目は日本人。日系3世なので日本に興味を持った。18歳の時、アルバイトしながら旅をしようと思って来日、初めての観光地は京都でした」 その後、工場でアルバイトを続け、10年前から大手企業のサラリーマンやOLなどを対象にポルトガル語を教えている。自宅やカフェ、スカイプなど。会社に出向いて教えることも。 「英語と違ってポルトガル語はゼロからのスタートなので、文法から表現方法、日常会話からビジネス会話まで教えています。ポルトガル語の受講者は仕事で必要な方がほとんどなので、皆さん、真剣です」 また、バルーンアーチストとしてイベントに呼ばれる機会も多いそうだ。バルーンとは風船のことで、風船を組み合わせて、キャラクターものや動物や花、いろんなオブジェを作りだすアーチストだ。 実は2人は昨年、イベントで知り合い、意気投合。今ではさまざまなイベントにコンビで出演している。問い合わせはジェイさん(captainjaysparrow@i.softbank.jp)まで。 (文責/フリーライター・北代靖典)