６回に一気に勝ち越され、厳しい表情を見せたアンダーソン・エスピノーザ（カメラ・朝田　秀司）

◆パ・リーグ　ソフトバンク４―１オリックス（１１日・サンマリン宮崎） 　すぐに再攻勢を見据えた。エスピノーザは「ここで止められたらいいかなと思います。シーズンは始まったばかりだし、やることはたくさんあるので」と言い切った。来日初登板から無傷の５連勝を目指した宮崎で初黒星も、切り替えた。 　６回に捕まった。先頭の柳田から中軸に３連打。近藤の二塁打で勝ち越しを許し、１死二、三塁から栗原にも２点打を浴びた。７回も続投を志願し「できれば８回も行きたいと思っていた」。７回をいずれも自己ワーストの１０安打４失点となったが「自分も相手もベストを尽くして、結果がすべて出ただけなので」と潔かった。 　チームは、５月は２勝５敗と波に乗れず、借金は今季ワーストの４に膨らんだ。右肘不調で登録を外れている小木田や平野佳ら救援陣に加え、エース・宮城も左大胸筋の筋損傷で１か月以上の離脱は避けられそうにない。頼りにしたい打線は９試合連続１ケタ安打と苦しく、救世主がいないのが現状だ。 　首位・ソフトバンクとは９差。ちょうど２年前には楽天に最大１１・５差をつけられ、逆転連覇を決めている。全員を戦力とする中嶋監督も「もちろんそうだと思うし、何とかやるしかない」と一丸野球を強調。流れを変える１勝がほしい。（長田　亨）