全量グリーン鋼材採用の船舶が就航ーJFEスチールが供給
JFEスチールは9月30日、同社製のグリーン鋼材「JGreeX(グリークス)」のみを使用した船舶が就航したと発表した。使用鋼材全てがグリーン鋼材の船舶は世界初となる。 9月24日に就航したのは、檜垣造船(本社・愛媛県今治市)が本社工場で建造したドライバルク船「ブライト・クイーン」。同船には日本海事協会から、船体構造などにグリーン鋼材を用いたことを示す船級記号「a―EA(GRS)」が初めて付記された。 同船の船主は、愛媛県松山市のパシフィックシップマネージメント。運航は日本郵船子会社のNYKバルク・プロジェクトが担う。 JFEと海運各社は共同でグリーン鋼材のコストを分担するため、CO2削減価値を供給網全体で負担する仕組みの構築を目指している。海運5社・9隻にJFE製のグリーン鋼材が合計約3万6千トン採用される見通しで、今回の取り組みもこの一環となる。