「緊急事態宣言」全国に拡大 安倍首相が会見(全文2)もっと早く判断すれば良かった
大型連休中の新幹線・飛行機の減便要請は行うのか
毎日新聞:毎日新聞、佐藤と申します。よろしくお願いします。緊急事態宣言についてお伺いいたします。総理は今回の宣言対象地域の拡大に当たって、ゴールデンウィークにおける人の移動を最小化する観点から全都道府県を緊急事態措置の対象とすると説明しておられます。人の移動の最小化に関して、大型連休中の新幹線や飛行機の減便などについて、鉄道・航空会社などに要請するお考えはございますでしょうか。対応をお伺いいたします。 安倍:鉄道や航空機も含めて、公共交通機関は国民生活や経済活動を支える、まさにインフラであります。例えばこの社会基盤を支えている基盤の1つなんだろうと、こう思います。基本的には緊急事態においても必要な機能を維持すべきと考えていますが、また、特定の期間に集中して混雑が起こることのないように、政府としては事業者に対して減便を要請する考えはありません。つまり減便することによって、かえってそこで混雑が起こるということにもなるんだろうと思います。また別途、それぞれ経営判断として減便されているところがあると承知しておりますが、政府として減便することによって、かえって特定の便等々、電車もそうですが、人が集中するということは避けたいと思っています。 司会:それでは次のご質問をいたします。後藤さん。
党の決定プロセスを否定した形に。どう考えているのか
TBS:TBSの後藤と申します。安倍総理にお尋ねします。現金給付10万円の件でお尋ねいたします。今回のこの方針決定は、総理が総裁を務める自民党で、いわばこの政審・総務という決定のプロセスを経て決定したものなんですけれども、今回、結果的にそういったプロセスを否定した形になりました。これでお尋ねしたいんですが、総理としては党に対してなんらかの説明というのを行う考えはおありでしょうか。そして今回のような決定の在り方について、総理はどう考えていらっしゃるのか、お願いいたします。 安倍:自民党の長い歴史の中において、ご存じかご存じでないかは私も承知をしておりませんが、かつてはグリーンカードというものが、徹底したものを副総裁が、これは今、国民との関係においてやめるべきだといって変更したこともございました。また、私が部会長を務めていたときに、介護保険制度を導入する、徴収時期も部会の中で事実は決まっていたんですが、当時の政調会長がそれを変えるべきだといって直前にそれを変えたということもございました。いわばその時々の変化を見ながら、決まってきたことに対しても柔軟に対応していくということは政治に求められる要素の1つなんだろうと、こう思っております。 今回も、確かに政調で議論をし、そして総務会で決定をしたということで決定がなされてきました。しかし、それを飛ばしてすぐに私が決めることはできません。当然また政調で今日、協議をいただき、ご了解をいただいたと思います。そうした総務会の議を経て決定がなされるというふうに承知をしております。ですからそこで決定がなされれば直ちにこの方向で作業を進めていきたいと、こう思っております。 私が出ていくかどうかということでございますが、これは政調会長が責任を持って政調でご説明をし、そして総務会では高い見地からご議論をいただくということになるんだろうと思います。 司会:それでは次、いただきます。じゃあ【ホシノ 00:38:23】さん。