「緊急事態宣言」全国に拡大 安倍首相が会見(全文2)もっと早く判断すれば良かった
防護服不足にどう対応しているのか
司会:それではこれから幹事社以外の皆さんからご質問をいただきたいと思います。質問を希望される方は発声ではなくて挙手でお願いいたします。私が指名いたしますので、お近くのマイクの前にお進みいただきまして、所属とお名前を明らかにした上でご質問をお願いしたいと思います。恐縮ですがお1人さま1問でお願いしたいと思います。それじゃあ【イトウ 00:30:10】さん。 ラジオ日本:ラジオ日本のイトウと申します。よろしくお願いします。総理は先ほど、衆議院の厚生労働委員会でもお話しされていましたけれども、今、医療現場は非常に、医師の方あるいは看護師の方の防護服の不足と、それからマスクの不足が非常に深刻な状況になっております。その問題についてどういうふうな現在、対応をされているのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 安倍:国民の命、健康を守るために過酷な状況の中で感染と背中合わせで、感染リスクと背中合わせで最前線で闘っておられるのはまさに医療関係者の皆さまです。看護師、看護助手、あるいはもちろん医師の皆さま、病院関係の皆さまや臨床検査技師等々、医療関係の皆さまにあらためて御礼を申し上げたいと思いますが、その皆さんが自らの感染を守るためのマスクやゴーグルや防護のガウン、医療用ガウン等が不足している、十分に供給できない、できていないということは、総理大臣として申し訳ないと思っております。
今週中に7都府県へ医療用ガウン・フェースシールドを10万枚
その中で、今まで海外に大きく、特に中国に大きく依存していたという問題点もありました。そこでこの医療物資の不足状況を緩和するために、プッシュ型で提供していくこととしております。まず第1弾の緊急事態宣言が発出された7都府県に対して、サージカルマスクを今週中に1000万枚、そして医療用ガウンおよびフェースシールドをそれぞれ今週中に10万枚、今月中に90万枚、また、N95マスク、また、KN95マスクを今週中に約7万枚、今月中に約70万枚、配布をします。 また、これまで医療機関へのサージカルマスクの優先的な配布を行ってきましたが、これに加えまして、介護施設やあるいは小中学校、また、妊婦の方々に対して、感染拡大防止の観点から布マスクの配布を行ってきました。その上でさらに枚数が確保できる見通しとなったことから、手に入らずに困っている方々がたくさんいらっしゃるという認識の下に、国民の皆さまに広くこの布マスクの配布を行わせていただくことといたしました。もうこれは洗えば何回も使えるものでございまして、マスク需要の抑制にもつながっていくと考えております。シンガポールでも全国民に対する布マスクの配布を行っていると伺っておりますし、また、パリ市においてもそういう決定がなされたと聞いています。 また、昨日と一昨日には、医療物資の増産等の取り組みをしていただいている企業の代表者の方々と意見交換を行いました。さらなる供給の確保に向けたお願いをさせていただいたところなんですが、これは従来の医療機器メーカーだけではなくて、例えば自動車メーカーや、あるいは電器メーカーなど、異業種の方々も含めて総力を結集をしていただきたい、全力を尽くしていただくというお話も、力強いお話もいただきました。まさに現場で頑張っている皆さんをできる限り支えていきたいと、こう思っています。 司会:それでは次の方、いただきます。それじゃ前列の向こうから3人目。