男性にもメイク&スキンケア広がる 盛り上がるメンズメイク市場
こうした中、企業が男性向けのメイク講習に乗り出す動きも出てきています。飲料道内大手の北海道コカ・コーラボトリングは今年6月、男性社員を対象に講習会を 初めて開きました。大手化粧品メーカーの社員が講師を務め、洗顔や保湿といった 肌の手入れ方法や眉の描き方などを指導しました。 参加した社員は「メイクについて知らなかったことが多かったので、実践を通して覚えることができたかなと思います。メンズメイクは印象を良くするために役立つと思いますし、自分の外見に自信が持てると思います」と手ごたえを感じた様子。 コロナ禍が落ち着き、取引先や消費者と対面で会う機会が増える中、会社では、 男性もメイクすることの重要性が高まっていると捉えています。 北海道コカ・コーラボトリングの人事担当、太田玲花さんは「企業にメンズメイクが浸透することによって取引先やお客様からの好印象や信頼の獲得につながる。メイクで社員一人一人の自己管理能力の向上も期待しています」と講習を開いた目的を教えてくれました。セミナーを担当した講師で資生堂ジャパン北海道・東北エリア担当の伊藤真由美さんは「メイクアップで自信が持てて営業や社内のコミュニケーションがうまくいくなどの声があって問い合わせも多く、男性用のセミナーは他の企業や自治体でも行っています企業が求める清潔感の定義が男性も化粧をするというように変わってきたのかもしれないなと思います」と企業が男性社員にメイクを勧める動きが今後も広がる可能性を指摘します。
広がりを見せるメンズメイク。外見だけでなく、精神的な自信につながる手段の一つとして今後も浸透していくのかもしれません。