〈ファミレス消滅の危機〉北九州のソウルフード「資さんうどん」運営会社を「すかいらーく」が買収した狙いとは? 業界トップ丸亀製麺との全面対決か
出汁と麺の勝負の行方は?
資さんは2018年に投資ファンドのユニゾン・キャピタルに買収されている。その数年前に、事業承継を背景として福岡銀行傘下の投資ファンドである福岡キャピタルパートナーズが資さんを取得していた。 ユニゾンといえば、回転ずしの「あきんど スシロー」を国内トップに引き上げた実力者だ。 ユニゾンが買収した年の2018年に、佐藤崇史氏が資さんの社長に就任した。ボストン・コンサルティング・グループを経て、ファーストリテイリングの経営変革を推し進めた経歴を持つ人物だ。 資さんの2016年8月期の売上高は70億円あまりだったが、直近の売上高は150億円を超える見込みだ。投資ファンドとプロ経営者のもとで急成長を遂げ、今回のすかいらーくの買収で全国区のブランドとなる土台を一気に築き上げた。 ユニゾンが全株を手放していることからも、240億円という金額は納得できるものだったのだろう。 今後の注目のポイントは、丸亀製麺などのライバルにいかにして差をつけるかだ。 資さんは、鯖や昆布などからとった出汁と、100種類以上というメニューの豊富さが最大の特徴。特に出汁へのこだわりは強い。麺をセールスポイントとする、丸亀製麺と真っ向勝負を仕掛けることになるのではないだろうか。 文/不破 聡
不破聡
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